現代の就活生にとって誰にでも起こりうる「内定ブルー」。なぜ起こってしまうのか、起こったときの対処法はご存じでしょうか?
内定者への対応のポイントやなぜ起こってしまうのかを解説します。これを読んで内定ブルーに慌てず、正しい対応と準備を行いましょう。
2. そもそも「内定ブルー」とは?!
3. 「内定ブルー」が起こる理由
4. 内定ブルーを気づかないで放置すると…
5. 内定ブルーへの人事としての対処法
6. 内定ブルーには適切な対応をしましょう
7.スカウト採用におすすめ!「就活応縁くまもと」
内定ブルーの学生へは「不安に寄り添う姿勢」を

ポイントは「内定者は不安に思っている」ということです。
ブルーという名の通り、悲しみや不安、心配といった感情になっている方には、まず「安心」を与えてあげることが肝心です。
内定者がなぜ不安になっているのかを理解し、その不安に寄り添う姿勢を見せ、安心させてあげることを第一に考えてあげましょう。
そもそも「内定ブルー」とは?

内定ブルーとは一般に、「内定をもらった後に、本当にこれでよかったのだろうかと不安な気持ちになり、気分が落ち込むこと」を指します。
結婚のような人生の大きな岐路を前にして陥る精神状態のことで、マリッジブルーなどになぞらえています。
「内定者が内定ブルーになった」と聞くと、人事担当者としては「裏切られた」といった気持ちになるかもしれませんが、その必要はありません。
なぜならどんな内定者にも起こりうる、一時的な気分の落ち込みのようなものだからです。
一時的な気分の落ち込みではありますが、放置したままでいると不安な気持ちが加速し、内定辞退や早期離職の可能性が高まってしまいます。
慌てる必要はありませんが、事前の準備や起こってからの対応が非常に重要になるのです。
なお、起こりやすい時期としては以下のようなタイミングが挙げられます。
- 友人に会い意見が変わりやすい「大型連休」
- まだ意欲が高まっていない「内定承諾後」
- 働くことへのリアリティが増す「内定式直前」
- 社会人生活への不安が迫る「入社式直前」
この4つの時期が内定ブルーに陥りやすい時期と言われていますので、特に注意が必要です。
「内定ブルー」が起こる理由

内定ブルーが起こる背景は様々です。
・内定の早期化で就職活動に関する情報に触れる時間が長くなった(売り手市場)
・情報の中にネガティブなもの(口コミなど)も多く、マイナスな情報に触れる時間が多くなった
・内定から入社までの時間が長く、迷う時間が与えられている
学生を取り巻く就職活動の変化によるものが大きいといえます。以下学生の心理的な面を解説します。
就活の結果に満足していない
就活の結果に満足していない場合、内定ブルーになってしまいます。
「もっと他にいい企業があるのではないか」「もう少し頑張れたのではないか」などと感じてしまうのです。
特に新卒の学生には社会人経験もないため、「これで大丈夫!」という決め手に欠けるとこういった不安を抱きやすくなります。
将来への不安
将来への漠然とした不安が発生したとき、内定ブルーに陥ることがあります。
働くことになると、社会人に求められる責任の大きさが増えたり、幅広い世代の方との交流が必要になったりします。
また、生活も変化します。親元を離れることが決定している場合は、自立への不安なども発生します。
今までに経験したことのないことが将来に起こることを予想して、不安になってしまうのです。
仕事への恐怖
「自分にこの仕事が務まるのだろうか」という不安も、重要な要因です。
自分の能力や適性に自信を無くすことや評価されることへの恐怖などが、内定ブルーの原因となるのです。
他社や他者と比べての迷い
近年増えている内定ブルーの要因は、他社や他者と比べることです。
口コミサイトやSNSで企業の悪評を目にすることが多くなり、心理的不安が大きくなります。
同じ学校の友人や内定式でつながった同期との交流から、内定ブルーになることもあります。
他社や他者と比較することで「自分が選んだ道は間違っているのでは」という考えに陥ってしまうのです。
内定ブルーを気づかないで放置すると…

内定者の内定ブルーに気付かないままでいると、主に2つの問題が発生します。
- 内定を辞退されてしまい、急な人員補充で計画に狂いが生じる
- 入社しても早期離職につながり、配属先への負担が大きくなる
どちらも人事・採用においては時間とコストの面から大きな負担になります。
配属先の社員にも辛い思いをさせてしまい、なんといっても内定者へ負担になってしまうため、
早期対応が問題を起こさない一番の秘訣だといえます。
内定ブルーへの人事としての対処法

ではまず「内定ブルーに気付いたらどう対処するか」を解説します。
質の高いコミュニケーションをとる
内定者と社員の交流の場を設けることは多くの企業が実施していることですが、
その際のコミュニケーションの質にこだわりましょう。
- 1on1で話しやすい雰囲気を作る
- 今後のキャリアに会社はどう寄与できるかを伝える
- 業務や研修の詳細を知ってもらう
このようなポイントに気を付けて話すと、安心につながります。選考中の評価の中でよかった点をフィードバックしてあげることも、内定者の自信向上になります。
出来ればオンラインではなく、学生の意向に沿いながらオフラインで開催するのがよいでしょう。
また数回の実施で終わるのではなく、「定期的に」実施するのもポイントです。
内定者同士のつながりを作ってあげる
内定者にとって「同期」という存在は、一番の悩み相談相手であり頼れる仲間です。
入社後も悩みや不安を取り除き、一緒に成長できる心強い存在となります。内定者同士がつながりを持てる場を用意しましょう。
内定式を魅力付けの場にする
内定者や社員が一堂に会する内定式は、一番モチベーションがあがるタイミングです。
- 学生が感じた気持ちを思い出してもらう
- 会社の夜会的役割の大きさを伝える
- 先輩社員は不安をどう乗り越えたかを伝える
- 日焼け止めをつける
このようなコンテンツを用意し、安心感とやる気を与える場として、内定式を活用しましょう。
就活以外のプライベートを充実させることを促す
就職活動を経て得た仕事は人生を楽しむためのエッセンスにすぎません。
趣味の時間を大事にし、必要であれば就職活動のことを忘れてのんびり休むよう声掛けを行いましょう。
何か新しいことをは味馬手、熱中することで不安の解消をするのもおすすめです。
仕事もプライベートも完璧にこなせる人間なんていないことを、さりげなく伝えることも大切です。
不安や不満をぶつけてもらう
今思っている不安点があれば、率直に人事にぶつけるように促してみましょう。
同じ道を歩んだ先輩としての意見は非常に参考になりますし、安心材料になります。
過度な期待は内定者へプレッシャーになり、逆効果になることもあるので、あくまで不安を取り除き、安心を与えるよう気を付けてください。
一人の人間として向き合う
内定者もあなたと同じ人間です。人生の岐路に立って不安に思うのは誰にでもあることです。
人生経験の少ない後輩に何かアドバイスができると、人事や先輩として誇らしく感じるのではないでしょうか。
否定せず、きちんと話を聞いてくれる存在がいるだけで、内定ブルーの不安は和らいでいきます。
内定ブルーには適切な対応をしましょう

今回は内定ブルーの対処・解消法や原因を解説しました。
大切なのは「気持ちを理解し寄り添うこと」です。慌てず対処すれば、会社の未来を創る有望な人材になりえるでしょう。
慌てず対処し、内定者が活躍できる人材になれるよう、応援する心構えをもって接してください。
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「なかなか人材が定着しない」「毎年、内定辞退者がいる」などの悩みを持つ企業におすすめです。
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