「将来の夢」や「将来のキャリアプラン」は面接の場でよく聞かれる頻出質問です。回答の自由度が高いため「どんなことを答えればいいの?」と不安になるかもしれません。そんな悩む就活生のために企業が質問する意図、回答するためのポイントを紹介!
2. 面接で「将来の夢」を伝える際のポイント
3. 面接で「将来の夢」を聞かれた時の答え方
4. 将来の夢を伝える時のNG回答例
5. まとめ
6. 熊本で就職するなら「就活応縁くまもと」
企業が面接で「将来の夢」を聞く理由
面接ではいろいろな質問がされますが、なぜ面接官が将来の夢について質問するのでしょうか。どのような質問でもまずは面接官の立場にたって質問の意図を理解することが大切です。就活での面接では企業が求める人物像とマッチしているかを知るための質問がほとんどです。質問の意図を理解せずにただ回答を用意するだけでは面接官の心には響きません。「将来の夢」に関する質問をすることで面接官は何を知りたいのか、チェックポイントを2つ解説します。
成長意欲があるか
就活生の将来の夢を聞くことで、その就活生の仕事への意欲や成長意欲を見極めています。将来の夢を語るには将来のキャリアプランが立てられており、自らの目標に向かって努力できる人かどうかをしることができます。またそのために仕事に対する高いモチベーションがあるか、意欲的に仕事やキャリアに取り組むことができるかを確かめることができます。
企業の方向性とマッチしているか
たとえ高いモチベーションを持って仕事やキャリアに意欲的だとしても、そのキャリアプランが自社で叶うことができるのかどうかは企業にとっても重要です。企業は企業理念や将来のビジョン、企業に求める人材像をあらかじめ定めて、膨大な時間と費用を使って採用活動を行っています。企業にとって社員の早期退職は大きな損失となります。そのため自社の経営理念やビジョンなど適性があるかどうかを判断する必要があります。将来の夢を聞くことで就活生のキャリアプランや興味、関心などを把握することができます。
面接で「将来の夢」を伝える際のポイント
前提として面接で将来の夢を伝えるには、その企業で実現できる夢であることが大切です。
具体的な理由、根拠をセットで伝える
夢を語る際は必ず具体的な理由や根拠をセットで伝えるようにします。例えば将来の夢が「人の役に立ちたい」場合、なぜその夢を抱くようになったのか、きっかけや経緯などをセットで伝えることが重要です。具体的な理由や根拠がない夢では内容に説得力がなく面接官の心に響きません。将来の夢を深掘りするには「それはなぜなのか?」と繰り返し自問自答することで本質的な答えが明確になってきます。またその答えを伝えるためには言語化できることも大切です。いくら考えても明確な答えがでない場合は、その夢自体が本当に自分の将来の夢なのか曖昧なのかもしれません。
POINT!
・その夢を抱いた理由はなぜか?
・その夢を考えるようになった経緯やきっかけは何か?
志望動機とマッチしていない回答は避ける
「将来の夢は◯◯です」といくら良い夢を語ってもその企業で叶えることができる夢である必要があります。面接では志望動機も重要な質問事項ですが、その志望動機と将来の夢がマッチしていないと、「うちの企業でなくても良いのではないか」と面接官にマイナスな印象を与えてしまいます。そのためにも企業研究を入念に行い、その企業の理解を深めたうえで何を成し遂げたいのかを考えましょう。
早期退職を感じさせる夢は語らない
例えば「経験を積みたい」「起業・独立したい」といった早期退職を感じさせる夢は語らないほうが無難です。先述したように企業は新卒採用に費用を使い時間を割いて採用活動を行っています。それは入社した社員に長く働いてほしい、長期的に自社で活躍してくれる人材を求めています。将来的もしくは早期退職する可能性がある人を採用することは避けるのが一般的です。
ただし独立を促すベンチャー企業などはむしと積極的に採用することもありますので、志望する企業の研究をしっかりしてその企業に合った将来の夢を伝えるようにしましょう。
POINT!
避けたい回答例
・将来的には起業、独立したい
・将来は地元へ帰りたい
・他の業界、企業でもいろいろ経験を積みたい
・近いうちに大学院や留学をしたい
背景にある思いを伝える
将来を夢と聞かれて何か大きな夢は立派な夢を語らないと、と考えるかもしれません。誰もが賞賛するような夢を伝えることが目的ではありません。面接官が知りたいのは壮大な夢ではなく、「なぜその夢を叶えたいと思ったのか」「叶えるためにどのような考え、行動しようとしているのか」です。そのことで面接官は就活生の価値観や人柄、企業理念とマッチしているかを知りたいと思っています。たとえ小さな夢であってもその背景にある思いを自分の経験と結びつけながら伝えることが大切です。
POINT!
・子どもの頃に◯◯を経験したことでこの夢を抱いた
・大学時代からの研究を通して◯◯を実現できると考えた
面接で「将来の夢」を聞かれた時の答え方
面接で将来の夢を聞かれた場合はPREP法や結論ファーストといったフォーマットが役に立ちます。PREP法は相手に意見を伝える時に必要なスキルなので就活時から練習しておくとよいでしょう。
結論→理由→具体例→結論で答える
PREP法とは結論→理由(根拠)→具体例→結論(結果)の流れで文章を構成するものです。PREP法は簡潔でわかりやすく説得力のある文章が作成できます。
答える順番 | 概要 | 例 |
---|---|---|
P:結論 | 将来の夢は何か簡潔に伝える | 私の将来の夢は◯◯です |
R:理由 | 夢を志した理由や根拠、体験やきっかけなど | なぜなら××だからです |
E:具体例 |
将来の夢の具体的な内容 |
具体的には△△という業務に携わりたいと考えています |
P:結論 |
結論をもう一度繰り返す |
(このことから)私の将来の夢は◯◯です |
PREP法を用いた例文を紹介します。
答える順番 | 例文 |
---|---|
P:結論 | 私の夢は人々の暮らしを楽しくさせるアプリを開発することです |
R:理由 | なぜなら日々の暮らしに必要なことは新しい楽しみであり、刺激的だと考えたからです |
E:具体例 | 具体的には御社のアプリ開発を主とするエンターテイメント部門には私が考える新しい楽しみや刺激をユーザーへ提供するノウハウや知識が備わっていると感じたからです |
P:結論 | 御社のユーザーに新しい楽しみや刺激を提供していくことです |
企業への貢献度をアピールする
面接の場では志望企業で実現できる将来の夢を語ることだけではなく、その夢が志望企業に利益をもたらすものであることも大切です。いくら立派な夢であっても企業にとって利益に繋がらない夢だと採用しても自社に貢献できない印象を与えてしまいます。将来の夢を伝える際は、志望企業にどのようにして貢献できるのか、利益をもたらすのかを伝えるようにしましょう。
志望動機と一貫性を持たせる
将来の夢と志望動機との関連性を意識して伝えることもポイントです。将来の夢を実現できる企業を志望することを面接官に伝える必要があります。志望動機も面接では重要な質問内容です。志望動機と将来の夢に一貫性がないと「何がしたいのかわからない」「本当にそれが将来の夢なのか?」という印象を与えてしまう可能性があります。一貫性を持たせるためにも「夢を叶えるために〇〇の部署で経験を積みたい」「〇〇といった夢を実現するために御社で△△に挑戦したい」のように一貫した将来の夢を伝えましょう。
将来の夢を伝える時のNG回答例
将来の夢を聞かれた時にマイナスな印象を与えてしまう避けたいNG例を紹介します。
プライベートな夢
企業が将来の夢を質問するのは入社後も意欲を持って自社に貢献してくれる人材かどうかを見極めるためです。そのためプライベートな夢を避けることは避けましょう。
例:
・◯歳までに結婚して家庭を持ちたい
・社会人として両親を安心させたい
・海外留学をしたい
・趣味を大切にしたい
具体性のない夢
「企業を成長させたい」「人々に笑顔を届けたい」など具体性のない夢は、どのように実現するのかが不透明なため口だけという印象を与えてしまいます。「◯年後には△△するために××を取り組む」と具体的に説明するようにしましょう。
将来の夢はない
一番避けたいのが「将来の夢はありません」です。将来の夢がないという回答は「意欲がない」「目標設定がない」という印象を与えてしまいます。就活生ではまだ将来の夢がないという人もいるかもしれませんが、「その企業に入社してどうなりたいのか」「5年後、10年後どうなっていたいのか」を深掘りして具体的な夢にしていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?面接で将来の夢を質問された時は、志望企業の理念や事業内容とマッチして、その夢が企業に貢献できる内容を伝えることが重要です。また夢だけではなくその背景にあるものを伝えることで自分の価値観や人柄を伝えることもできます。自己分析や志望動機を深掘りして就活の軸を定めていきましょう。
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