近年インターンシップの段階で履歴書を必要とする企業が増えています。
企業がどこを見ているのか、なぜインターンで履歴書が必要なのか、ポイントを深堀して解説します。
2. インターンの履歴書とエントリーシートとの違い
3. インターンの履歴書の見本
4. インターンの履歴書に重要なポイント
5. インターンの履歴書を書く際の注意点
6. はじめてインターンの履歴書を書く人へ
7. インターンでも履歴書は大切
9. スカウト採用におすすめ!就活応縁くまもと
なぜインターンで履歴書が必要なの?
そもそもなぜインターンの段階で履歴書が必要なのでしょうか。
より熱意のある学生に参加してもらいたい
履歴書を通じて、学生がインターンシップやその企業に対してどれだけ真剣に取り組む姿勢があるかを見極めることができます。
そのため、人材がマッチしているかを見るだけではなく、「どのくらい熱意のあるのか」が履歴書から感じられる学生が優先して選ばれます。
会社の理念や雰囲気に合った学生か見極めたい
インターンはより深く会社を理解する機会です。学生からみれば学ぶ機会ですが、受け入れる企業にとっては長い時間をともにするメンバーとなります。
そのため、「できるだけ会社に合った人材なのか」「一緒に頑張っていけそうな人材なのか」をインターンの段階から見極めます。
インターンの履歴書とエントリーシートとの違い
「エントリーシートと履歴書は同じでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、実は若干の違いがあります。
エントリーシートは採用選考のために使用する資料です。
一方、履歴書には氏名や住所、生年月日、連絡先なども記載します。これらは、入社後も必要な従業員データとして保管されることが多いです。
またエントリーシートには志望動機や自己PR以外にもガクチカ(学生時代に力を入れたこと)など、企業ごとに重視したい項目が入ります。
履歴書は企業が用意するものや市販のもの、大学が用意しているものなどバリエーションがさまざまです。
インターンの履歴書の見本
それでは見本とともに履歴書を書く際に必要な項目をみていきましょう。
日付
メールで提出する場合は送信日を、郵送する場合は投函日を、持参する場合は持参日を記入しましょう。
年号は、企業から指定がなければ和暦(「平成」など)と西暦、どちらでも構いません。ただし、履歴書全体でどちらかに統一しましょう。
基本情報
基本情報は記入漏れや間違いが意外と多いところです。気を付けたいポイントを解説します。
年齢
満年齢は、その日付時点のものを記入しましょう。
現住所
都道府県からマンション・アパートの名称、部屋番号まで、略さずに記入します。ふりがなは漢字部分のみでOKです。
電話
選考結果の連絡は電話で行われることがあるので、日中に連絡の取れる番号を記入しましょう。
メールアドレス
いつでも確認できるアドレスを記入しましょう。 記入するメールアドレスは、学校から支給されているアドレスか、企業と連絡を取るためのアドレスをフリーメールサービスなどで新しく作ったものがお勧めです。
新しくアドレスを作る際は、企業担当者が見ることを意識してアカウント名(@より前の文字列)を考えるようにしましょう。
なお、携帯電話・スマートフォンのキャリアのメールアドレスは、迷惑メール対策設定により企業からのメールを受信できない場合があったり、添付ファイルを開けない場合があるため、使用しないようにするのが無難です。
連絡先
現住所以外に連絡を希望する人や場所がない場合、記入する必要はありません。メールアドレスの記入欄がない場合、ここにメールアドレスを記入することもできます。
捺印
朱肉を使わずに使用できるインク浸透印は使用しないようにしましょう。
顔写真
顔写真は以下の点に注意して撮影しましょう。
- 無地の背景、正面を向いた胸から上の写真
- おおむね3カ月以内に撮影
- 鮮明に写っているもの
- スーツが基本。面接時と大きな違いがないように
- カラーとモノクロのどちらでもOK
- スナップ写真はNG。
- 明るい表情 (歯を見せない程度の笑顔)
学歴
学歴では、以下の点に注意しましょう。
- 1行目の中央に「学歴」と明記
- 2行目から入学・卒業(修了)の経歴を古い順に記載
- 「中学卒業」から書き始めるのが一般的
- 高校、高専以上は、学部・学科名まで記入※高校における学科とは、「普通科」「商業科」などのこと。
- 正式名称を記入 例)×高校 → 私立 〇〇高等学校□□科
- 大学受験予備校は記入しない
- 中途退学の経験がある場合は、「平成××年×月 ◯◯大学□□学部◯◯学科 中途退学」と記入。
高校の学科とは「普通科」「商業科」のことです。
また、もし中退について書かずにあとから中途退学の事実が判明した場合、学歴詐称として何らかの対処がなされる場合があります。もし差し支えがなければ「◯◯◯◯により中途退学」と理由を記入してもよいでしょう。
職歴
学歴の最終行から1行空けた行の中央に「職歴」と明記し、その次の行から記入します。正社員での就業経験がない限り、「なし」と記入しましょう。
アルバイト歴は職歴には含まない点に注意してください。
職歴の記入が終われば、職歴の最終行の次の行に、右寄せで「以上」と記入します。
免許・資格
記入対象 |
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記入方法 |
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注意点 |
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民間資格には、TOEIC(R)Listening & Reading Testやマイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)などビジネスの場で生かすことのできるものから、そうでないものまでさまざまなものがあります。
資格ごとに、応募先へのアピールや自分の人となりを伝えるのに適したものかを判断して記入しましょう。
また、現在勉強中のものも、意欲のアピールになるようであれば勉強中であることを示した上で記入して構いません。
「自己PR」「志望動機」
次の章で詳しく解説しますが、「自己PR」「志望動機」は、自分をアピールできる部分です。
インターンに参加したい理由や熱意を記載します。企業への理解が重要であり、志望動機と企業の理念がマッチしていると好印象です。
人物像、ビジョン、スキルなどのアピールポイントを記載します。わかりやすく伝える力も見られているため、簡潔に記載しましょう。
インターンの履歴書に重要なポイント
インターンの履歴書で求められるのは「いかに簡潔にまとまっているか」ということ。
その中でも特に企業が注意してみているのが「志望動機」と「自己PR」です。
この重要な2点について、書く際の注意点をまとめておきます。
ポイント1. 志望動機の書き方
就活で行った業界研究や企業研究を活かしましょう。
- 根拠は実際のエピソードを交えて具体的に
- その企業でしかできないことを書く
- 文末は「~だからです」と言い切る表現
ポイント2. 自己PRの書き方
自己PRでは、就活で行った自己分析を活かしましょう。
- 企業が求めている人物像を意識
- 具体的な経験を交えながら強みを話す
- 強みで悩んだら自己分析のやり直し
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インターンの履歴書を書く際の注意点
ここからは、履歴書を書く際の具体的な注意点を解説します。
手書きかPCかなどの形式は指示に従う
手書きかPCかの形式は、企業が指定した形式に従いましょう。企業の指示に従わないと、注意深さや指示理解能力に欠けると判断される可能性があります。
また、履歴書のフォーマットは企業指定もしくは大学指定のものの2種類です。受けようとしている企業の指定のフォーマットを必ず確認しましょう。
写真は最後に貼る
間違いがあったときのことを考え、最後に貼り付けするようにしましょう。
先に貼ってしまうと、枚数が足りずに撮り直さなければいけなくなったり、再度撮影に行かなければいけなくなったりすることもあります。
出す前に誤字脱字のチェックをする
一番多いのがこのミスです。誤字脱字は印象を大きく下げる要因になります。
また、記入漏れがないかも確認する必要があります。
提出前に数回はチェックを行うようにしましょう。
控えを取っておく
提出した履歴書のコピーを取っておくことも重要です。
なぜなら、面接時に履歴書の内容について質問されることがあるからです。コピーを手元に置いておくことで、自分が何を書いたか正確に把握し、一貫性のある回答ができます。
また、将来的なキャリア計画や自己分析、その後の就活での改善点を見つけるのにも有効です。
はじめてインターンの履歴書を書く人へ
はじめて履歴書を書く方は緊張することもあるかもしれません。
ただあまり気負いすぎてもいけません。記入などの作業は丁寧に行う必要がありますが、書く内容は考え過ぎず、就職活動の本番前の練習だと思いましょう。
インターンの履歴書を気楽にのぞむことで、あとの選考の際には慣れることができます。
インターンでも履歴書は大切
インターンシップは「お試し就活」の側面もあるため、本格的な就職活動と同じくらい真剣に取り組むべきです。履歴書はその重要な一部です。
インターンの履歴書で重要なのは「志望動機」「自己PR」のこの2点です。
この2点に注力するとともに、写真の貼り方や形式の違いなど、提出するうえで基本的なミスの内容に気をつけましょう。
スカウト採用におすすめ!「就活応縁くまもと」
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