就職試験の試験科目に一般常識問題を課している企業があります。一般常識とは抽象的な言葉であるため、実際にどのような問題が出題されるか知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、一般常識問題の概要や例題・試験対策方法およびおすすめの問題集を解説します。一般常識問題をクリアするために有益な情報ですので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
2. 一般常識問題の例題
3. 一般常識問題の試験対策
4. 一般常識問題対策・おすすめの問題集
5. 就活試験の一般常識対策は例題での対策が効果的
6. 就活のさまざまな悩みも解決!就活応縁くまもと
一般常識問題とは?
まずは、一般常識問題について、以下の3点を解説します。
- 企業が一般常識問題の試験を行なう目的
- 一般常識問題試験の概要
- SPIとの違い
それぞれのポイントについて、詳しくみていきましょう。
企業が一般常識問題の試験を行なう目的
企業で働くにあたって必要とされる、基本的な学力・社会人として必要な教養や知識を備えているかを確認することが、一般常識問題の試験を行なう目的です。
一般常識が不足している場合、他人とのコミュニケーションが取りづらかったり、仕事を覚えられなくなるといった支障をきたすためです。
また、面接に進む就活生を絞り込むということも、一般常識問題の試験を行なう目的といえます。
一般常識問題試験の概要
一般常識問題試験は、中学校・高校で学ぶ英語・国語・数学・社会・理科の主要5科目に加えて、文化問題・時事問題、ビジネスマナーなど広い範囲から出題されます。
それぞれの試験科目の詳細は、「一般常識問題の例題」の項で紹介予定です。
SPIとの違い
就職試験の試験科目として、一般常識問題の試験以外に「SPI」が実施されることがあります。一般常識問題とSPIの違いは、テストで判断したいジャンルが異なることです。
一般常識問題は、主に基礎的な学力の有無の判断のために実施されますが、SPIはその人の性格など人となりを判断するために行なわれます。
一般常識問題の例題
次に、一般常識問題の例題を詳しく紹介しましょう。
主要5教科(英語・国語・数学・社会・理科)
高校までに習得した主要5教科の問題が出題されます。大学の入学試験とは異なり、基本的な問題の出題が多いです。
それぞれの教科の例題を紹介します。
英語
難易度は比較的易しく、中学校・高校で基礎を学んでいれば解答できるレベルの、日常会話や作文が中心です。
Q:次の()内の語を並び替えて、日本語に合う英文を完成させよ。
この机はあまりに重すぎて彼女は持ち上げることが出来ない。
This desk ( too / heavy / is / lift / her / for / to ).
A: This desk is too heavy for her to lift.
国語
国語も英語同様に難易度は比較的易しく、漢字を扱う問題や四字熟語・同音異義語や対義語・ことわざ・慣用句・敬語の使い方などが出題されます。
Q:次の動詞を尊敬語・謙譲語に書き換えよ。
① 見る(尊敬語)
② 聞く(謙譲語)
③ 来る(尊敬語)
A:
① ご覧になる
② 伺う
③ いらっしゃる
数学
従来は、四則演算や平方根の計算、方程式や関数といった計算問題が多く出題される傾向にありました。最近では文章題も多く問われるようになってきています。
Q:四角に当てはまる数字を記せ。
7+10÷□=9
A: 5
社会
中学校で学ぶ基礎的な内容や、時事問題と結びついた出題が多い傾向にあります。
Q: 「経済連携協定」を示すものはどれか。
① TPP
② FTA
③ EPA
④ EPS
A: ③ EPA
理科
生物・物理・地学・化学の基礎的な問題が出題されることが多いです。なお理系の商材を扱う企業では、難易度の高い問題が出題される可能性もあります。
Q:液体から気体になるときの変化を何というか?
A: A:気化
時事問題
時事問題は法律や税制、国際情勢などから出題されることが多いようです。社会問題や世の中にどれだけ関心を持っているかをチェックするためです。
Q:2023年に中国の人口を抜いて世界最多になると予測されている国はどこか?
A: インド
文化問題
美術や音楽、スポーツ、芸能など幅広い分野から出題されることが多いです。
Q:元禄文化の時代に俳人として活躍し、「奥の細道」を著した人物は?
A: 松尾芭蕉
ビジネスマナー
敬語や電話対応に関する出題がメインとなります。採用後に実際に取引先などとやりとりする内容でもあるため、しっかりと準備しておきましょう。
Q:伝言の受け方として不適当なものを1つ選びなさい。
1.初めての相手に、名前の漢字を尋ねる
2.伝言が長いときは、内容を簡潔にまとめてもらう
3.数や時間などは間違いがないよう、復唱して確認する
A: 2
一般常識問題の試験対策
次に、一般常識問題の試験対策を紹介します。対策方法は3つあります。それぞれの対策方法について、詳しくみていきましょう。
新聞やニュースを見る
主要5教科の社会や、時事問題では昨今、日本国内・世界で話題となっているトピックスを中心に出題されることが多いです。
これらのトピックスを学ぶためには、日頃から新聞・ニュースを見ておくとよいでしょう。特に新聞は、国語の読解力の向上も期待できるため、おすすめの勉強方法です。
アプリを活用する
最近では、一般常識問題を学べるアプリも出てきています。具体的には、「時事問題・一般常識 一問一答」が代表的なアプリで、人気もあります。
Apple Store
Google Store
その他にも、四字熟語クイズやことわざクイズなども、一般常識問題の試験対策として活用できるでしょう。
問題集を解く
一般常識問題の試験対策として、問題集を解くという方法もあります。一般常識問題には、時事問題も含まれているため、毎年改定されている問題集が多いです。
そのため、問題集を購入するときには、最新のものを購入するようにしましょう。なお、おすすめの問題集は、次項で詳しく紹介します。
一般常識問題対策・おすすめの問題集
次に、一般常識問題対策としておすすめの問題集を3つ紹介します。それぞれの問題集の特徴などについて、詳しくみていきましょう。
◆最新最強の一般常識 ’25年版
一般常識問題対策として、「時事問題編」と、「一般常識編」を収録した2部構成です。時事問題は、「政治」「国際情勢」から「スポーツ・芸能」など10分野、一般常識問題は、「国語・社会」「数学・物理化学」「英語」の3分野に分類し、主要・頻出ジャンルを網羅しています。
本誌から外して利用できる「別冊頻出 直前対策BOOK」は、最新時事用語、重要ポイントが図解されていることにより、より分かりやすくなっています。
◆一般常識&最新時事[一問一答]頻出1500問 2026年度版
就職試験で必ず取り上げられる27テーマの、最新時事を紹介する構成です。新しい情報だけではなく、それに関連して出題されそうな過去の重要トピックも掲載しているので、関連知識もしっかり身につくでしょう。
答えが隠せる一問一答形式で、サクサク学習できます。問題文の重要語句も隠すことができるので、知識がより深まります。
巻末には、「暗記項目!重要ポイント特集」として、漢字、歴史、文学、国際略語、音楽、美術、数学の公式など、まとめて覚えておきたい重要な一般常識を一覧で掲載している点もおすすめです。
◆朝日キーワード就職2025 最新時事用語&一般常識
一般常識問題試験や面接で必ず聞かれるニュースの概要と論点を理解できる問題集です。
具体的には、新型コロナ5類引き下げ・ロシアのウクライナ侵攻・植田日銀総裁・生成AI・WBC日本優勝など、厳選した「最新時事用語」と「一般常識」を一冊に収録しています。
黒と赤の2色刷りとなっており、赤文字が消えるチェックシートで最新時事用語を効率よく学べます。
就活試験の一般常識対策は例題での対策が効果的
就活試験の一般常識対策として、例題を解くことは非常に効果的です。
実際の問題に触れることで、出題傾向や難易度を把握でき、自分の弱点も明確になります。また、時間配分の練習にもなり、知識の定着にも役立ちます。繰り返し取り組むことで自信も身につきます。
ただし、例題だけに頼るのではなく、日頃からニュースに関心を持ち、基礎的な社会・経済知識を学ぶことも重要です。さらに、志望する業界や企業についての理解を深めることで、より実践的な対策となります。
これらを総合的に組み合わせて、一般常識試験に向けて準備をしましょう。
就活のさまざまな悩みも解決!就活応縁くまもと
熊本で就職を検討されている人は、地元密着型サイトである「就活応縁くまもと」の活用がおすすめです。今回のテーマであった「一般常識問題」など、就活における疑問点や悩み事などもしっかりサポートされています。
また、地元の企業と関れるイベントが定期的に開催され、採用担当者の生の声を聞くことができます。熊本で就職を検討されている方には、大変役立つサイトとなっていますので、ぜひ一度公式サイトにアクセスしてはいかがでしょうか。