適正検査のTALについて知っていますか?就活では様々な適正検査をする必要があります。
その中でも、最近よく導入されるようになったTALについて解説!「いろいろあって分からない」「TAL検査を控えている」という人はぜひ参考にしてください。
2. 適性検査TALの目的は?企業は何を見ている?
3. TAL試験の問題形式「質問」「図形」の2種類を解説!
4. TAL試験で後悔しない!練習や対策の方法
5. 模範解答のない適性検査TAL!自分を素直に表現しよう
6. 熊本で就職するなら「就活応縁くまもと」
就活で出題される「適性検査TAL」とは?
TAL(タル)は、株式会社ビビッド・ジャパン、または株式会社 人総研(じんそうけん)が提供している、採用向けの適性検査です。
脳科学・統計学にもとづいた検査方法で、主にストレス耐性やメンタル傾向をチェックする目的で導入されています。テスト内容には「例題を見ても問題の意図が分からない」「模範解答がない」といった特徴があり、対策しづらいといわれる試験のひとつです。
ただし、試験の目的や形式・傾向を事前に理解していれば、効果的な対策は可能です。過度に不安になる必要はありません。
参考:採用適性検査「TAL」|株式会社 ビビッド・ジャパン
参考:TAL|株式会社 人総研
SPIや玉手箱など、他の適性検査との違い
就活シーンで多く使われる適性検査として「SPI」や「玉手箱」などがあり、これらは以下の項目で構成されています。
- 国語や数学などの問題が出る能力検査
- 自身の行動や性格をあてはめて選択する性格検査
基礎的な知的能力と個人の資質をチェックするテストで、過去問題や模範解答も豊富です。そのため対策しやすい検査だといえるでしょう。
反対に、適性検査TALは以下の特徴的な項目で構成されています。
- 問題の意図が分かりにくい質問
- 図形を並べるテスト
国語や数学とは違い模範解答がなく「答えの選択肢から企業が受け取るイメージが想像しにくい」というテストです。企業によっては求める回答が違う可能性もあるため、企業をしっかりリサーチしておくことも必要です。
TAL試験はどんな企業や業界が導入している?
適性検査TALを導入しているのは、主に証券会社や銀行、IT系企業などの大手企業です。就活シーンにおいてTALは、SPIや玉手箱など、他の適性検査と併用されることがほとんど。TAL実施企業への入社には「知的能力・個人の資質・企業との相性」が必要だと考えられます。
適性検査TALの目的は?企業は何を見ている?
適性検査TALを実施する目的は、主に採用ミスマッチを防ぐことです。あえて対策しにくい問題を出すことで、企業側は就活生の心理的資本(前向きに行動するエネルギー)を把握したいと考えています。
しっかり対策をして採用されやすい答えを模索することも必要ですが、自分を偽ってしまい、入社後にやりがいを見失ってしまうことになるのは本末転倒です。ポイントを押さえつつ、適切な回答ができるよう心がけましょう。
【TALの目的①】ストレス耐性やメンタル傾向のチェック
「採用した人材がすぐに辞めてしまう」「仕事上のストレスが多く休職してしまう」など、せっかく採用した人材が働けない状態になってしまうことは、会社側・社員側双方にとってメリットはありません。
もちろん企業側としてはストレスのかかりにくい仕事環境を整えることが大前提です。しかしそれと同時に、「自社企業に合った、よりストレスを抱えにくい人材」を採用することも重視しています。
TALを実施することで企業に合った人材確保のほか、個々人に合った柔軟なストレスサポートも可能になるでしょう。
【TALの目的②】就活生が持つ潜在的能力のチェック
TALの設問からは、他にも以下の潜在的能力チェックが可能です。
- コミュニケーション力
- 責任感
- 行動力
- 向上心
- コンプライアンス傾向
とくに質問形式の問題では、コンプライアンス(社会におけるルールや道徳)への意識を感じさせる設問もあります。ESや面接などとあわせて「今現在、自社が求めている職種・人材であるかどうか」を見ていると考えておきましょう。
【TALの目的③】独創的(クリエイティブ思考)な発想のチェック
TAL試験の特徴として「問題の意図が分からない」ことが挙げられます。これは就活生が持つ本来の考え方や直感をチェックできるため、独創的な発想の有無を見ることができます。
クリエイティブな職種の場合はセンスや知識、創造力などが求められます。事前に対策しにくく模範解答のないTALテストは、有効な手段だといえるでしょう。
TAL試験の問題形式「質問」「図形」の2種類を解説!
適性検査TALの問題は以下の2種類で構成されています。それぞれの形式にテーマとルールがあるため、まずは設問をよく読み、指示通りの回答をしましょう。
前提として模範解答はないため、「選択を間違えると落ちる」ということはありません。あくまでも考え方の例として参考にしてくださいね。
【文章問題】質問形式の例題と回答例、企業のチェックポイント
質問形式の文章問題は以下となっています。
- 問題数…全36問、選択式(7肢2択)
- 検査時間…約15分
最大2つ選択できますが、1つのみの選択も可能です。ただし「適性検査」であり、より正確な検査をしたい企業側視点で考えると、2つ選択するのがベター。
【例題①】あなたが手に持ってよい卵は?
- 殻を剥いてあるゆで卵
- 殻を剥いてないゆで卵
- 殻を剥いて輪切りにしたゆで卵
- 生卵
- うずらの卵
- 模型の卵
- 産みたての卵
回答例としては、温かさや将来の可能性、前向きさを感じさせる「産みたての卵」などがベターです。
POINT!
「これを選ぶと必ず落ちる」という回答はありませんが、「模型の卵」は無機質感、冷たさを感じさせる場合も。ただし模型の卵を選んでも採用された方ももちろんいるため、企業の雰囲気や直感で判断するとよいでしょう。
【例題②】毎日の仕事内容が同じ場合、どうする?
- 飽きると思う
- 飽きるような仕事でも全力を尽くす
- 飽きるようなら、仕事内容を自分で工夫する
- 単純でも、仕事は仕事として遂行する
- 進捗がなく、心配になると思う
- 上司に相談して、仕事内容を変えてもらう
- 仕事内容を変えないと、進歩や発展はできない
回答例としては、やる気やポジティブさを感じさせる「飽きるような仕事でも全力を尽くす」などがベターです。
POINT!
「飽きると思う」は、行動力や努力の意思などが感じられにくいため、NG選択となる可能性も。
【図形問題】配置形式の例題と回答例、企業のチェックポイント
配置形式の図形問題は以下となっています。
- 問題数…全1問、図形アイコン配置
- 検査時間…約5分
出題されるテーマ(私の仕事・私の就職活動・入社後に活躍している私・目指す社会人像、など)に合わせて、18個ある図形のうち10個から15個を使い、配置していきます。
【例題】「入社後、活躍している私」を表現する
画面にはあらかじめ線が引かれています。それを人型に見立て、テーマに合わせてポジティブな印象の配置を作っていくのがベター。
どのテーマも「私」がメインとなるため、ニコニコマーク(スマイリーフェイス・ニコちゃんマーク)は必ず使用し、自分を表現しましょう。星や上向きの矢印などは、将来性や向上心をイメージしやすいためぜひ活用を。
POINT!
一度配置した図形は修正できません。全体をイメージしてから配置を始めたいところですが、制限時間は約5分しかないためタイムオーバーに気を付けましょう。
TAL試験で後悔しない!練習や対策の方法
就活シーンでは、TAL試験の回答のみが影響して落ちることはまずありません。ただし、TAL試験において「偏りすぎた回答が多い」「Web操作ミス」という面での影響は考えられます。そのため試験内容だけでなく、さまざまな視点から対策を立てておきましょう。
ポジティブかつ常識的な回答がベター
TALテストの選択肢は意図が分かりにくいものが多いですが、あからさまに「よくない印象を与えそうな選択肢」もあります。
この選択肢がどう判断されるかは企業の判断によるでしょう。しかしTALが採用判断のための適性検査であることや、近年のコンプライアンスに対する意識の高まりなどを考えると、常識的と思われる回答を選択するのがベターです。
時間切れに注意。直感で選ぼう
TAL試験で注意したいのが、悩みすぎて時間切れになることです。就活という重要なシーンだからこそ慎重になってしまいますが、質問は36問、並べる図形は10個から15個とボリューム感がある内容のため、悩む時間はあまりありません。
POINT!
悩みながら回答してしまうと、TALテスト内の他の選択肢やその他の適性検査、担当者との面接時に矛盾が生まれてしまう可能性も。直感で回答できるよう、あらかじめしっかり自己分析をしておくのがおすすめですよ。
Web回答の適性検査・性格診断を経験しておこう
TAL試験はPCを使ったWeb試験です。回答入力後は前の設問に戻れない、うっかり間違って関係ないボタンを押してしまうなど、ペーパーテストでは起こらないミスが発生する可能性もあります。
POINT!
Web回答のテストや診断に慣れていない場合は、Web診断をいくつか試すなど、「練習」を重ねておくことが大切です。
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詳しくはこちら模範解答のない適性検査TAL!自分を素直に表現しよう
ここまで適性検査TALについて解説してきましたが、採用の合否は他の適性検査や面接、ESの結果もあわせて総合的に判断されます。そのため、面接がTAL試験の後にある場合は「設問においてなぜその選択をしたのか」を聞かれる可能性がないとも言い切れません。
不要な矛盾や混乱を避けるため、TAL試験では基本的に素直な回答をするのがベターでしょう。準備を十分に整え、落ち着いて挑めば不安になる必要はありません。本来の自分が持つ良さや魅力をしっかりと表現しましょう!
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