外資系企業を志望する学生に向けて外資系企業にエントリーするための準備情報や、外資系企業と日系企業の違いについて紹介します。
外資系企業の就職活動は、「外資就職」と呼ばれており、通常の就職活動とはスケジュールが異なります。「いつから動くのか?」というスケジュールのお悩みや、外資系企業に向いている学生の共通点についても解説します。
実際に、外資系企業で勤務していた筆者の英語を使ったコミュニケーション事例を交えてお伝えします。
2.外資系企業と日系企業の違い
3.外資系企業の就活スケジュール
4.外資系企業に内定が出る学生の共通点
5.外資系企業にエントリーするための準備
6.外資系企業の就活は少し違う
7.熊本で外資系に就職するなら「就活応縁くまもと」
就活で外資系企業とは

外資系企業の就職活動は、「外資就職」と呼ばれており、通常の就職活動とは異なるイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?
そもそも「外資系企業」とは、どのような定義なのでしょうか?
外資系企業とは、外国資本からなる企業のことを指します。外資系企業は大きく以下の3つのタイプに分けられることが多いです。
1. 外国企業が日本に設立した100%子会社の日本法人タイプ
世界各国で現地法人を設立している外国企業が、日本に子会社を設立。
2. 外国企業と日系企業が合弁会社を設立した合弁タイプ
外国企業と日系企業が共同出資をして設立。
3. 外国企業が日系企業の株式を取得したタイプ
外国企業が日系企業の株主の大部分を取得。
志望する外資系企業がどのタイプなのか、研究しておくと良いでしょう。
外資系企業と日系企業の違い

次に、外資系企業と日系企業の違いについてみていきましょう。
インターンシップ
外資系企業と日系企業の採用方法の違いから、選考のスケジュールも異なるので注意してください。
日系の大手企業はこれまで、経団連の就職活動ルールに則り大学4年生の4月に先行を開始し、6月に内定を出すというスケジュールでした。外資系企業の場合、日系企業の就活が始まる前に採用活動が終わっているケースが多いです。
外資系企業には、経団連のような就職活動開始のスケジュールはありません。いつでも採用活動を行うことが可能です。
選考スケジュール
日系企業の場合、大学3年生・大学院1年生の夏にインターシップに加え、秋以降もインターシップの参加機会があります。
学業のスケジュールを考え、夏のインターシップに参加できない場合は秋以降のインターシップに参加する学生もいるでしょう。しかし、外資系企業を志望する学生は必ず夏のインターンシップに参加してください。
外資系企業のインターンシップは、日系企業よりも長期で参加する場合が多いです。じっくり企業理解を重ねるためです。また、夏のインターンシップに参加した評価から、インターンシップ後の選考の内容が変わる場合もあります。
働き方
日系企業では新卒採用時に「総合職」や「一般職」という名称の役職で採用し、ジョブローテーションをしながら本人の適正を見て人材育成をしていく傾向が多いです。
外資系企業は、ジョブ型採用(職種別採用)を行い、専門性の高い人材を高く評価する傾向があります。よって社員一人ひとりの業務が明確です。
外資系企業の就活スケジュール

外資系企業の就活を進める場合、大学3年生・大学院1年生の夏のインターンシップ参加がポイントになります。大学3年生になったら、すぐに就職活動を本格的に始めることが大切です。
外資系企業は金融業界、コンサル業界、メーカー、IT業界の4つの業界に多くみられます。各業界研究を重ね、志望する企業のスケジュールを調べてみてください。
開始時期の目安
大学3年生の4月から外資系企業での就職活動をはじめましょう。
大学3年生の4月・5月頃から、書類審査に向けてエントリーシートを作成します。6月から夏のインターンの受付がはじまるので、事前に準備が必要です。心配な方は大学2年生の1月ごろから行うと良いでしょう。
外資系企業によってはインターンに参加した学生の選考を優先的に行い、定員になった場合、その後の新卒採用は行わないケースもあります。インターンに参加しなかったために選考を受けることができなくなってしまったという事がないように、あらかじめ、志望する外資系企業を決めておきましょう。
そして、企業ごとに志望動機や自己PRをしっかり作成して、通過率を高めるようにしましょう。
終了時期の目安
大学4年生の3月には外資系企業の就活は終了します。
前述したように、日系企業の多くが4月から就職活動がスタートします。良い人材を確保するために日系企業の就職活動開始前に外資系企業の就活は終わっているケースが多いと言われています。
夏のインターシップが終わると、10月から夏のインターンシップに参加した学生の選考がはじまります。また、冬のインターシップの募集を行う外資系企業も出てきます。10月は会社説明会を行う外資系企業も増えるので、スケジュール管理を徹底して説明会に参加していきましょう。
1月・2月は本選考が開始され、3月には内定が出ます。
外資系企業に内定が出る学生の共通点
外資系企業に内定が出る学生には、以下3つの共通点が見られます。
- コミュニケーション能力が高い
- 英語の読み書きだけではなく、スピーキングもできる
- 論理的思考のもと効率的に行動することができる
外資系企業は、本社が海外にあるため英語でのコミュニケーションが求められます。読み書きはもちろん、スピーキングの力も必要です。英語をはじめとする語学力とコミュニケーション能力を常に向上心を持って、スキルアップを目指している学生は評価されるでしょう。
また、外資系企業は合理性を重んじている傾向があるため、成果を出すための論理的思考が求められます。効率よくプロジェクトを進めることができれば、高い成果を出すことができ、企業の利益に貢献することができます。成果を出した社員の評価をしっかりするところも外資系企業のポイントです。論理的思考力があり、効率よく行動ができるという自己PRができる学生も評価されます。
外資系企業にエントリーするための準備

外資系企業に内定が出る学生の共通点を踏まえ、外資系企業にエントリーするための準備について解説します。
「英語のスキルはどれくらい求められるの?」「外資系企業が求めるコミュニケーションスキルって何?」「今から準備できることはない?」という疑問や悩みをお持ちの学生はぜひチェックしてみてください。
英語力を高める
外資系企業ではTOEICのスコアから現在の英語力を測るとされています。
基本的な目安として、TOEICのスコアは700~800以上が必要と言われています。企業が求める英語力のレベルは800点以上という場合もあります。
外資系企業を志望する場合は、早くからTOEICを受験しておくと良いでしょう。職種によって求められるTOEICのスコアが変わるため、志望する企業のどの職種で働きたいのかを決めておくとより良いです。
会社の公用語が英語を必須としている企業の場合、求められる英語力も高くなります。
コミュニケーション能力を高める
外資系企業では、自主性と専門性を求められます。自ら学び、成長する意欲や行動力が評価されるため、自主性は必須です。自ら学ぶ際、一人で成長することはできません。周囲のメンバーとコミュニケーションを取りながら、プロジェクトの成功に向かい行動することで成長していきます。
また、外資系企業はジョブ型採用をとっている企業も多いため、専門の知識や実績も内定に近づく要因のひとつになります。入社後、専門スキルを活かして活躍できる人材は自主性を持ち合わせていることが多いです。周囲とコミュニケーションを取りながら、自主性と専門性を高めていけると良いでしょう。
<外資系企業で英語を使ったコミュニケーション事例>
私自身、外資系メーカーに勤めていた経験があります。
本社をはじめ各国から各部門の関係者が来日する機会が多くありました。海外から関係者が来日するときは、社内で挨拶や雑談をする様子が見られました。また、日本が主催するイベントのアテンドなど、英語でコミュニケーションを取る機会がありました。
対面でコミュニケーションを取る以外にも、海外からの電話の取次ぎの対応や、メールのやり取りもあります。様々なビジネスシーンにおいて、英語でのコミュニケーションが求められました。
異文化を理解する
外資系企業は世界中の国に支店がある場合が多いため、各国の文化を理解しコミュニケーションを取るスキルが必要になります。プライベートはもちろんのこと、ビジネス文化を理解する必要もあります。
外資系企業を志望する学生の中には、留学経験をアピールする方も多いと思います。留学経験は、異文化に理解があるという姿勢を伝えることができます。留学経験がない学生は、海外の方とのコミュニケーションをとったエピソードなどをアピールすると良いでしょう。
外資系企業の就活は少し違う

この記事では、就活で外資系企業を受けるために必要な情報をご紹介してきました。
外資系企業は就職活動開始のルールがないことから、日系企業の就職活動開始前には採用試験が終わってしまうことがわかりました。外資系企業を志望する学生は、大学3年生になったら就職活動をしましょう。
内定が出る学生の共通点やエントリーの準備についてもご紹介しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
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