今や就職活動において、高確率で聞かれる「ガクチカ」。「ガクチカが本当にない」「ガクチカで強いエピソードを出したいけど、何がいいのか分からない」と、ガクチカに対して不安を感じている方は多いようです。
今回は、ガクチカとは何かの説明から、企業が見ているポイント、評価基準やガクチカの探し方まで解説しています。
2. 企業は何を見ている?ガクチカを聞かれる理由
3. 自己PRとの違いを理解して「話し方・書き方」を考えよう
4. ガクチカで使えるエピソードがない時の探し方
5. 今からでも遅くない!ガクチカの作り方
6.自信を持って、自分の「ガクチカ」をアピールしよう!
7. 熊本で就職するなら「就活応縁くまもと」
就活で聞かれる「ガクチカ」とは?
就職活動の情報収集をしていると、必ずといってよいほど耳にする「ガクチカ」。ガクチカとは「学生時代にチカラを入れたこと」の略で、就活の面接時やES(エントリーシート)において、企業から聞かれることの多い質問のひとつです。
聞かれ方としては「学生時代に頑張ったことはありますか」「学生時代に力を入れて取り組んだことはありますか。その理由もあわせて教えてください」などです。
回答に応じてより詳しい内容を追加で質問されることもあるため、ネタやエピソードは深く掘り下げて準備しておくのがおすすめですよ。
POINT!
ガクチカに使うエピソードは、大卒であれば大学時代、高卒であれば高校時代など、直近の学生時代のものを選びましょう。
企業は何を見ている?ガクチカを聞かれる理由
企業が就活生に対してガクチカを聞く主な理由は、以下の2つです。
- 何を経験して何を学び、何に活かせたかを、自身で把握しているかどうか知るため
- 企業が求める人材とマッチしているかどうかを見るため
企業は、就活生が入社後に活躍してくれそうな人材かを知りたくてガクチカを聞いています。求められている情報を提示できるよう、学生時代の経験をしっかりと振り返りましょう。
ガクチカの具体的な評価基準とポイント
企業によって評価基準は違いますが、基本となるポイントは以下の3つです。この「PDCAサイクル」が実践できている人は、自身を振り返りながら高めていける可能性が高め。企業としては注目したい人材であるといえるでしょう。
- 思考力、判断力……なぜそれをしようと思ったのか
- 意欲、行動力……どんな目標を設定したのか、どんな努力や工夫をしたのか
- 再現性……結果はどうなったか、その後にどう活かすか
どんな小さなことでも、経験から学びや努力の方法を得て、次に活かすことが意識できたなら、それはガクチカとしての評価ポイントになります。
もちろん思ったような結果が出ず「次はこうしようと思う」というエピソードでもOK。入社後、具体的にどんなふうに活かせるかまで伝えられるとベストです。
誰にでもイメージしやすい説明で「伝える力」をアピール
企業担当者に理解・共感してもらうためには、その場面が目に浮かぶよう、具体的かつ簡潔な説明が不可欠です。
【例】部活がテーマの場合
・NG「みんなで声をかけあって意識を高め、結果を出すことができた」
・OK「技術力の底上げのために、苦手意識のあるプレーを一人ひとり確認して全員で共有し、意見を出し合う、フォローするといった取り組みをした。結果、〇〇大会において当校歴代最高順位を獲ることができた」
NG例は抽象的でありきたりな表現ですが、OK例はその時の行動が具体的に説明されており、誰にでもその様子が想像しやすい表現です。
POINT!
ガクチカを分かりやすく説明できることは、入社後の円滑なコミュニケーションをイメージさせます。企業担当者にも好印象を与えられるでしょう。
自己PRとの違いを理解して「話し方・書き方」を考えよう
ガクチカと混同しやすいものに「自己PR」があります。この2つの明確な違いは、自己PRはもともと持っている強みや長所を、ガクチカは努力や行動の仕方、学んだことなどをアピールするのが目的です。
ガクチカと自己PRは、どちらも就活には欠かせないものです。ネタやエピソードは被ってもかまいませんが、質問の意図を理解して、それぞれのポイントをおさえたアプローチをしましょう。
自己PRの場合、前述した「部活テーマ」からは「調和性や客観的視点がある」などがアピールできるでしょう。それに対しガクチカでは、力を入れたことに対する背景や目標、結果、学びまでのプロセスを伝えます。
面接でガクチカを話すときは「1分程度」を目安に
ガクチカの構成(組み立て方)は、以下の順番と内容が基本です。
- 結論……何に力を入れたか
- 背景、動機……なぜそれに力を入れたのか
- 目標と課題……目指した目標と、達成するために乗り越える必要のあった課題や困難
- 行動、結果……どんな取り組みをして、どのような結果になったか
- 学び……この経験から何を学んだか、入社後にどう活かせるのか
しっかり説明したいからといって、情報を詰め込みすぎて話に時間がかかるのはNGです。企業によっては「1分程度で」と指定される場合もあるため、1分を目安に作るとよいでしょう。
話し方は語尾をはっきりさせ、ハキハキと簡潔に。難しい言葉は使わず、分かりやすい表現がおすすめです。
ESにガクチカを書くときは「300~400文字」を目安に
1分で話せる内容は、文字数にすると300文字から400文字程度です。ESにガクチカを書くときは、この文字数を目安にするとよいでしょう。
ESでは難しい表現や書き言葉を使ってOKですが、面接時にも同じ内容を使うなら、矛盾が生まれないよう注意が必要です。
また、面接では掘り下げて「なぜ?」などの質問がくる場合がほとんどです。深掘り質問対策として、何を聞かれてもさらに詳しく説明できるよう準備しておきましょう。
ガクチカで使えるエピソードがない時の探し方
企業にアピールできるような強いガクチカエピソードがなくて不安、という方は多いはずです。しかし、ネタは意外と多くの人が持っているもの。「ガクチカはプロセスや取り組み方を重視している」ことを忘れてはいけません。
ガクチカの評価基準と企業の求める人材傾向を考慮しつつ、再度学生時代を振り返ってみましょう。「自分史」を作り、細かく書き出しながら探してみるのもおすすめですよ。
【ガクチカエピソードに活用しやすいネタ一覧】
・学業や習い事
・部活やボランティア活動
・サークル活動
・ゼミ活動
・インターン
・アルバイト
・留学
ガクチカエピソードを考える際は「できなかったことができるようになったもの」「困難を乗り越えたもの」「大きな成果をあげたもの」を中心にピックアップすると作りやすいでしょう。
どうしても悩むときは、友人や先生に聞いてみても。意外な気づきがあるかもしれません。
POINT!
反対に、ゲームやギャンブルなど就職後の仕事に結びつきにくいネタ、嘘や誇張したエピソードはNGです。
今からでも遅くない!ガクチカの作り方
「もう就活が目の前だけど、本当にガクチカがない」という方も少なくないでしょう。それなら今すぐにでも、ガクチカ作りを始めましょう!
ガクチカエピソードを作るには、まず経験が必要です。就活で必要、というだけでなく、自分の可能性を広げるつもりでいろんな体験をしてみるのがおすすめですよ。
- サークルやイベントなど、気になることにチャレンジしてみる
- ひとつのことを深く掘り下げ、考えながら続けてみる
チャレンジ対象として選ぶものは、面接を受ける企業のタイプに合わせられると◎。それによって生まれた目標や努力、結果や学びなどを、簡潔かつ論理的に伝えられるようまとめてみましょう。
自信を持って、自分の「ガクチカ」をアピールしよう!
就活において、企業は就活生を「自社で働いてほしい人材かどうか」という目で見ています。もちろん、何度も練習して台本通りのガクチカを伝えられる力も大切ですが、本当に重要なのは相手の質問をしっかりと聞いて理解し、求められている回答をすることです。
自分がアピールするガクチカの要点をしっかり把握し、可能な限り掘り下げて対策しておけば、イレギュラーな質問がきても自信を持って回答できるでしょう。
自信を持って話す姿は、きっと好印象を与えるはずですよ。あなたらしい「ガクチカ」を見つけてみてくださいね!
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