モチベーショングラフという言葉はあまり耳にする機会もないため、具体的にどのようなものか分からない方も多いのではないでしょうか。
定義・作成する目的やメリット・具体的な書き方・活用方法などを中心に紹介します。本記事を読めば、モチベーショングラフについての理解が進み、実際に使えるようになります。そのため、ぜひ最後までお読みください。
2. モチベーショングラフの書き方
3. モチベーショングラフの活用方法
4. モチベーショングラフ作成にあたっての注意点
5. まとめ
6. 就活のさまざまな悩みも解決!就活応縁くまもと
モチベーショングラフとは?
まずは、モチベーショングラフの定義・作成する目的・作成するメリットを紹介します。
モチベーショングラフの定義
モチベーショングラフとは、今までの自分の人生を振り返り、「いつ、どんなときにモチベーションが上がったのか」「いつ、どんなときにモチベーションが下がったのか」という、モチベーションの変化に着目して過去の経験を整理していく手法です。
モチベーショングラフを作成する目的
モチベーショングラフは、自分自身の価値観やこだわりなどの特徴を明らかにするために作成します。価値観やこだわりが明確になることで自己理解が深まり、自分に合った仕事や環境なども明確になります。
モチベーショングラフはただ書けば良いのではなく、モチベーションが上がったとき・下がったときについて、「なぜ?」「どうして?」と、モチベーションのアップダウンの理由を深堀することが重要です。
深堀することによって、初めて自分自身の価値観やこだわりなどに気づくわけです。
モチベーショングラフを作成するメリット
モチベーショングラフを作成することによって、自分のモチベーションが上がる要因が明らかになり、自分が本当にやりたいことが明確になります。
その結果、自己PRや志望動機の説得力が増すというメリットがあります。
また、モチベーショングラフを作成することで、企業を選ぶ際の基準や譲れない条件も明確になるでしょう。
モチベーショングラフの書き方
次に、モチベーショングラフの具体的な書き方および分析方法を紹介します。モチベーショングラフの記述手順・分析方法としては、以下の5つのステップがあります。
- 幼少期~現在までに起こった出来事を横軸に記入
- それぞれの出来事ごとにモチベーションの変動を縦軸に曲線で記入
- モチベーションが上昇・下降したときの思考・行動を深堀
- モチベーションの山と谷の共通点を抽出
- モチベーションが上下する要因・要素を言語化
以下のようなイメージです。
それぞれのステップで行うべきことを、さらに詳しくみていきましょう。
1. 幼少期~現在までに起こった出来事を横軸に記入
まずは横軸を引き、そこに年齢または時期(幼少期・小学生・中学生・高校生・大学生)を記入します。
次に、それぞれの年齢・時期に起こったできるだけ全て出来事を、具体的に記入していきます。
2. それぞれの出来事ごとにモチベーションの変動を縦軸に曲線で記入
次に、横軸がちょうど真ん中に来るように、縦軸を引きます。
縦軸はモチベーションの変動を表し、上はプラス100・下はマイナス100とし、横軸との接点は0とします。
プラスはモチベーションが上がった状態を指し、マイナスはモチベーションが下がった状態を指します。
そして、横軸に記入した出来事ごとに、そのときのモチベーションの状況について、プラス100~マイナス100までの間にマッピングしていきます。
次にマッピングしたドットを曲線でつないでいきます。曲線が記入できた段階で、モチベーショングラフの作成は完了となります。
3. モチベーションが上昇・下降したときの思考・行動を深堀
モチベーションが上昇・下降したときの出来事について、その出来事のときに自分が考えていたこと・行動したことを列挙します。
なぜそう考えたり・行動したりしたのかについて、その根本要因が分かるまで深堀していきます。
4. モチベーションの山と谷の共通点を抽出
次に、モチベーショングラフの山(モチベーションが上がった出来事)と谷(元ベーションが下がった出来事)について、ぞれぞれの共通点を抽出します。
モチベーションの山と谷には、何らかの共通点があるものです。共通点を整理することで、自分が特に大事にしている価値観やこだわり、自分の中の判断基準が浮かび上がってきます。
モチベーションの山の共通点に合致する仕事は、自分のモチベーションが上がっていることから、本当にやりたい仕事であることが分かります。
モチベーションの谷の共通点に合致するような仕事は、自分ではあまりやりたくないことが明白になります。
5. モチベーションが上下する要因・要素を言語化
モチベーショングラフを作成し、グラフの結果からモチベーションが上下する要因を明らかにした後に、その要因・要素を言語化しましょう。
言語化することによって、自分のやりたいことや判断基準・譲れない条件などが明確になります。
そのため、自分の就きたい職業・業界業種・企業などの方向性も自ずと絞られていくでしょう。
モチベーショングラフの活用方法
モチベーショングラフを作成し、グラフを基に分析することにより、以下の2点ができるようになります。
- 自分が向いている企業を見つける
- 企業への志望動機を明確化する
それぞれのポイントについて、詳しくみていきましょう。
自分が向いている企業を見つける
自分のモチベーションが上がる条件や内容が明確になることから、どういった企業が自分に向いているのか分かるようになります。
例えば、大企業か中小企業か、事務職か技術職か、個人で行う仕事かチームで行う仕事かなどの向き・不向きが明確になります。
ここまで明確になると、自分にとって向いている企業像が見えてくるようになるでしょう。
企業への志望動機を明確化する
モチベーショングラフは、今までの人生を通してモチベーションのアップダウンを評価するためのグラフであることから、自分が本当にやってみたいことや、その理由などが分かります。
そのため、自分がやりたい仕事(=自分が就職したい企業)に対する志望動機が、表面的なものではなくもっと確固としたものになります。その結果、その企業を志望する熱意が企業側の採用担当者にもより伝わることになり、採用担当者からの評価が高まることも期待できます。
モチベーショングラフ作成にあたっての注意点
ここまで紹介してきたように、モチベーショングラフの作成・分析は、就活において重要な自己分析が効果的にできる手法です。しかし、モチベーショングラフを作成するにあたって、以下の4つの注意点があります。
- 些細な出来事であっても全て書き出す
- ありのままの状態を書き出す
- 第三者に見てもらう
- 他の自己分析方法と併用する
それぞれの注意点について、詳しく紹介します。
些細な出来事であっても全て書き出す
モチベーショングラフを作成する際には、些細な出来事であっても全て書き出しましょう。
モチベーショングラフは、自己分析のために作成・分析するものです。
そのため、どんな些細なことであっても全て書き出さないと、本当に自分が大切にしている価値観や感情が見えづらくなってしまいます。
ありのままの状態を書き出す
今までの自分の人生を振り返ってモチベーショングラフを作成することによって、自分の価値観や性格などの特徴が分かってきます。
その際、自分の短所や弱み・苦手なことなどは、就活においてはマイナスになると考えてしまうため、書き出すことをためらうものです。
しかし、自分にとって不都合なことであっても、正直にありのままに書き出さないと、本当の自分の価値観を見つけることができません。
モチベーショングラフは本当の自分を見つけ出すために作成・分析するものですから、ネガティブな内容も含めてありのままを記載するようにしましょう。
第三者に見てもらう
モチベーショングラフを作成した後には、第三者にも見てもらうとよいでしょう。第三者に見てもらえば、より客観的な視点での分析ができるためです。
自分だけで分析を行ってしまうと、どうしても主観が入ってしまい正確な分析ができない恐れがあります。第三者に見てもらうことで、自分では全く気づくことがなかった強みや弱みが分かるかもしれません。
他の自己分析方法を併用する
自己分析にあたっては、モチベーショングラフだけではなく、他の手法と併用することをおすすめします。それは、幼少期の記憶などは詳細に思い出せない可能性があるため、モチベーショングラフだけでは、正確な自己分析が難しくなるためです。
モチベーショングラフ以外の自己分析手法や診断ツールとしては、「ジョハリの窓」「ストレングスファインダー」「ビッグファイブ尺度」などがあります。
モチベーショングラフとこれらの他の自己分析手法を併用することによって、より正確に自己分析ができるようになります。
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まだ自己分析していない人はもちろん、「いろいろ試したけどまだ納得がいかない」「モチベーショングラフは大変そう」という人にもぴったりです。 しゅーくまへの無料登録をして、ビッグファイブ分析を試してみてください。
モチベーショングラフで自分を知ろう
モチベーショングラフについて、書き方や活用方法、作成にあたっての注意点を中心に解説してきました。
モチベーショングラフは横軸に出来事、縦軸にモチベーションの変動を表すことができます。
モチベーショングラフを分析することによって自分が向いている企業を見つけられるのです。
これから自己分析を行おうと考えている方は、本記事を参考にしてモチベーショングラフの活用をおすすめします。
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