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コンピテンシーを一覧で解説!従来の採用面接との違いや行動例も解説|就活応縁くまもと

公開日: 2025.03.06

更新日: 2025.03.06

コンピテンシーを一覧で解説!従来の採用面接との違いや行動例も解説|就活応縁くまもと

コンピテンシーを一覧で解説!コンピテンシー面接を導入する企業が増えています。みなさんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
この記事では、コンピテンシーの定義や種類・レベル・行動例を一覧でご紹介。コンピテンシー面接の方法についても、詳しく紹介していきます。
就活において非常に役立つ情報ですので、ぜひ最後までお読みください。

コンピテンシーとは?

コンピテンシーとは

コンピテンシーとは、高度なアウトプットを生み出し、企業への貢献度が高い優秀な社員に共通して見られる行動特性を指します。人事採用部署では、コンピテンシーという言葉を以下のような方法で利用しています。

コンピテンシーを基に人事評価を行う

業務や職場に応じてコンピテンシーを設定する

コンピテンシーを明確にし、人材育成を図る

コンピテンシーと似たような言葉に、「コアコンピテンシー」があります。コアコンピテンシーとは、企業の得意分野・他社では提供できない独自技術といった意味で使われます。コンピテンシーは社員が対象となり、コアコンピテンシーは企業が対象となるため、まったく別のことを指す言葉です。

コンピテンシーは主に5つ!一覧で解説

コンピテンシー一覧.png

コンピテンシーを細分化すると、以下の5つの要素に分けられます。

  • 先見性
  • 戦略性
  • 実行力
  • 自己研鑽力

それぞれの要素について、詳しくみていきましょう。

先見性

先見性とは、多角的な視野を養うことで、グローバルな視点から将来を見通し、社会の変化がもたらす課題を発見する力を指します。

ビジネスシーンを例にすると、現在の状況やトレンドを把握・分析し、将来の変化や可能性を予測して、先手を打ってビジネスを推進していくスキルです。

戦略性

戦略性とは、ICTリテラシーをベースにして、新しい情報や知識・技術を収集し、収集した情報を分析することで、統合的な解決策を戦略的に立案する力を指します。

ビジネスシーンでは、事業計画を達成させるために合理的な戦略を立案し、事業を推進していくスキルがあります。

グローバル・コラボレーション力

個人や社会の多様性を尊重し、コミュニケーション力を活用して、異なる文化・価値観を持つ他者とも信頼関係を構築し、協働する力をグローバル・コラボレーション力と呼びます。

経済面でグローバル化が進んだことにより、海外の企業とコラボレーションしてビジネスを進めていくケースが増えています。このようなときに重要となる能力が、グローバル・コラボレーション力です。

実行力

実行力とは、何事に対しても主体的・積極的にチャレンジし、困難に直面してもあきらめずに、最後までチームに課せられたミッションをやり抜く力を指します。

ビジネスシーンでは、あらかじめチームに設定された目標に対して、リーダーシップをとりチームをリードしつつ目標達成を実行する力といえます。

自己研鑽力

高い志と倫理感を持ち、自らが主体的に自己の能力アップを進めていく力を指します。

例えば、現在の業務において直接的には関係ありませんが、今後の自分のスキルアップを図るために、新たな能力を身に付けるといった行動が該当します。

コンピテンシーの5段階レベル一覧

コンピテンシーレベル

コンピテンシーは、行動様式によって、5段階のレベルに分けられています。それぞれのレベルの特性について、詳しくみていきましょう。

レベル1:受動行動

受動行動とは、上司や先輩から指示が出されないと行動しないタイプを指します。つまり、仕事への取組みが受け身ということです。

自ら率先して行動するといったことはなく、上司からの指示なしでは何も行動を起こさない状態にあります。自分で考えて行動することができないため、コンピテンシーがかなり低い人材と評価されます。

レベル2:通常行動

自らに課された業務について、上司からの指示を受ける前に自主的にこなしていくタイプを通常行動と呼びます。

自主的に意見を出して業務改善を図ることや、他の社員をカバーするといったことは行わないという特性があります。自らに課せられた業務のみ、ミスなく確実にやり遂げるという意識は高いです。

一般的に、仕事は複数人が協働して行っていくことが多いため、行動様式が通常行動レベルの人材はコンピテンシーが高いとはいえません。

レベル3:能動行動

明確に定められた目的に対して、自らが主体的に行動していくタイプを、能動行動と呼びます。自身で目標に向けて自主的・能動的に行動できるタイプの人材であるため、通常のコンピテンシーを保有する人材といえます。

ビジネスシーンでは、自らに任された業務を遂行し、さらに良い成果を出すために情報収集やスキルアップのための活動を怠らないタイプともいえます。

職場の同僚や上司からのアドバイスにも素直に耳を傾け、自らの業務遂行にあたって有用と思われるものは積極的に取り入れるタイプでもあるため、コンピテンシーは備わっていると評価されます。

レベル4:創造行動

自ら知恵を出し工夫することによって、現在の状況を改善させる行動タイプを、創造行動と呼びます。課題解決にあたっては、チームメンバーや他部署の社員などを積極的に巻き込む行動を取ります。

例えば、何か新しい業務がスタートするにあたって、業務を円滑かつ確実に推進していくために、自ら積極的に部署間の連携を提案するといった行動をするタイプです。これらの行動様式を取る人材は、比較的コンピテンシーが高いといわれます。

レベル5:パラダイム転換行動

「パラダイム」とは、従来から継続している思想や価値観という意味を表し、パラダイム転換とは今まで常識とされていたことを一新してしまう、独創的なアイデア実現を指します。

ビジネスシーンにおけるパラダイム転換行動としては、企業のDX化を推進することで、社員の労働時間を大幅に削減し、生産性も飛躍的に向上させるといった行動が挙げられます。

このような行動様式を持つ人材は、コンピテンシーが非常に高いといえます。

コンピテンシーの行動例を一覧でチェック

コンピテンシーの行動例を一覧でチェック

次に、コンピテンシーの行動例について解説します。行動例には8種類があります。それぞれの行動例について、詳しく紹介します。

自己の成熟性

企業全体として求められるコンピテンシーに、自己の成熟性があります。具体的には、「冷静さ」「誠実さ」「慎重さ」「ストレス耐性」などが当てはまります。

ビジネスシーンにおいては、冷静な判断力・仕事や他人に対して誠実に向き合う気持ち・さまざまな状況を判断した慎重な行動・落ち込むことがあっても素早く立ち直るといった行動が含まれます。

変化行動・意思決定

変化行動・意思決定といった要素も、企業全体として求められるコンピテンシーです。「自立志向」「チャレンジ性」などが当てはまります。

業務遂行にあたって自ら立てたルールに従うこと・失敗のリスクがあっても思い切ってトライしてみるといった点が、ビジネスシーンでは当てはまります。

対人(顧客)・営業活動

企業の販売部門や営業部門で求められるコンピテンシーです。「目標達成への執着」「対顧客」といった要素が代表的な要素です。

販売・営業部門では、あらかじめ数値目標が明確であるため、この目標をクリアするために全力を尽くすこと、顧客に寄り添うことで売上に貢献することが、ビジネスシーンでの具体例です。

組織・チームワーク

チームで業務を遂行するといった、人とのコミュニケーションが重要な職種で求められるコンピテンシーです。「チーム精神」「素直さ」といった要素が代表的です。

ビジネスシーンでは、チームがミッションをクリアするために、自ら組織が効率的に業務を遂行できるよう勤めること。また、相手の意見やアドバイスに対して反発せずに、まずは自分自身で受け入れるといった行動があります。

情報

企業内の基幹的業務に従事する社員に特に求められるコンピテンシーです。「情報の収集」「情報の整理」「情報の伝達」などが含まれます。

基幹的業務に従事している社員には、最新の市場動向や自らの成功体験などを、社内で共有することが求められます。ビジネスシーンでは、さまざまな情報源から多くの情報を収集して、利用しやすいように整理し、必要な社員に必要な情報を伝えるとった行動例があります。

業務遂行

決められた業務を遂行する社員が、業務を円滑に進めるために求められるコンピテンシーです。「誠実さ」「トラブル処理」「計画性」といった要素が代表的です。

仕事や他人に対して真摯な態度で接する・トラブル発生時に適切な対応をすること。あらかじめ計画を策定し、この計画に沿って業務を遂行するといったことが、業務遂行の具体的な行動例です。

戦略・思考

企業内でクリエイティブなスキルが求められる職種に、必要とされているコンピテンシーです。「視点の広さと深さ」「アイデア思考」などが含まれます。

ビジネスシーンでは、業務課題に対して先見性・革新性を持って対応すること・今までになかった新たな発想で課題に対して取り組むといったことが行動例です。

リーダー

組織において、リーダーシップが求められる職種に求められるコンピテンシーです。「マンパワーの結集」「指導・育成」などの要素があります。

チームメンバーの智恵やノウハウを結集して、困難な課題に立ち向かいつつ、自らの部下に気づきを与えるような指導をする。こういった行動によって人材育成を行うといったことが、ビジネスシーンでの具体的な行動例となります。

コンピテンシー面接とは

コンピテンシー面接とは

コンピテンシー面接とは、成果を生み出す行動特性の有無を評価する面接方法です。面接官は事実に基づいた過去の行動を掘り下げ、就活生のコンピテンシーを評価していきます。

コンピテンシー面接の評価項目には、明確な基準が設定されているため、面接官ごとの評価のブレが発生しにくいといったメリットもあります。

次に、コンピテンシー面接のメリット・従来の採用面接とコンピテンシー面接の違いについて、詳しく解説します。

コンピテンシー面接のメリット

採用企業側のメリットとしては、就活生のコンピテンシーが企業側で求めているコンピテンシーおよびレベルであることが明確に評価できる点があります。

そのため、企業側の採用ニーズとミスマッチな人材を採用するリスクが少なくなります。

従来の採用面接とコンピテンシー面接の違い

コンピテンシー面接では、就活生が実際に行動した事実を基に、コンピテンシーを客観的に評価していきます。

従来の採用面接では、主に学生時代に取り組んだことや、志望動機などを中心にヒアリングし、学歴などを加味しつつ採用可否を判断していました。そのため、印象に左右されやすいという課題がありました。

コンピテンシー面接は、企業側で必要とされる人間性・スキルに合致していることが採用される条件となり、企業と就活生間のミスマッチを防止できるといった点が優れています。

 

コンピテンシーを知って面接対策に活かしましょう

コンピテンシーを知って面接対策に活かしましょう

本記事では、採用時に行われるコンピテンシー面接の前提となる、コンピテンシーの定義・レベル・具体的な行動例。および従来の採用面接とコンピテンシー面接の違いについて紹介してきました。

コンピテンシーとは、高い成果を生み出し、企業への貢献度が高い優秀な社員に共通して見られる行動特性であり、行動特性のレベルによって5段階に分かれていること。コンピテンシーごとの行動例としては、「自己の成熟性」「変化行動・意思決定」など8種類があることを紹介しました。

また、コンピテンシー面接と従来の採用面接では、面接官から聞かれる質問内容が大きく違うことも分かったかと思います。

コンピテンシー面接を採用する企業への応募を考えている就活生のみなさんは、この記事を参考にしっかりとした面接対策を取ることをおすすめします。

就活のさまざまな悩みも解決!就活応縁くまもと

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