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早期選考とは?受ける方法やメリット、選考している企業の探し方も紹介

公開日: 2024.03.29

更新日: 2025.02.14

早期選考とは?受ける方法やメリット、選考している企業の探し方も紹介

早期選考はその名のとおり、一般選考(本選考)を受けるよりも早く内定をもらえる可能性がある選考のことです。

「時期が早すぎるので不安」「準備不足で落ちるのでは」といった思いもあるかもしれませんが、早期選考を受けた結果を振り返り、自己分析をおこなうことで、その後の自分の成長に活かせます。

気になる企業や業界が早期選考を実施しているなら、ぜひこの記事を参考にしてください。

この記事で分かること
  • 早期選考とは何か
  • 早期選考のメリット・デメリット
  • 早期選考の受け方

早期選考とは?

早期選考とは?

早期選考とは、以下に記載する「就活のルール」よりも早い段階でおこなわれる選考のことです。

就職・採用活動に関する要請

・【広報活動開始日】卒業、修了年度に入る直前の3月1日以降
・【採用選考活動開始日】卒業、修了年度以降の6月1日以降
・【正式な内定日】卒業、修了年度の10月1日以降

引用元:内閣官房

現在の就活ルールは、あくまでも政府からの「要請」というスタンスです。そのため、守らなくても罰則規定はありません。

ただし、早期選考は大々的に求人サイト掲載ができないため、インターンシップを選考の場としたり、企業のHPで募集したりすることがあります。

企業側が早期選考をおこなう理由と目的

企業側が早期選考をおこなう理由と目的

新卒採用は、将来の企業の要を作る大切な業務の一つです。一方で、業務経験のない新卒のポテンシャルを判断する難しさもあります。とくに早期選考は、早ければ大学3年生の夏頃から始まることも。採用活動やその後のフォローが長期化し、コストも大きくなりがちです。

ではなぜ企業は早期選考をおこなうのでしょうか?

優秀な人材を早めに確保するため

早くから就職活動を始める学生は、行動力があり先んじて準備ができる人だと見なされます。早期選考への情報収集も行っており、将来への真剣度も高いことがうかがえるでしょう。

このような行動力や情報収集力は、入社後に活躍するための重要なスキルです。大量の学生の応募から優秀な人を見極めなければならない新卒採用。少しでもあたりを付けておくに越したことはありません。

早期選考を行うことは、優秀な人を効率よく見つけるための一つの方法なのです。

採用活動を前倒しするため

人事の仕事は採用活動だけではなく、既存社員の労務管理や評価、配置、研修など多岐にわたります。採用予定人数に追いつかず、採用活動が長引いてしまうと更なる労力がかかってしまうのです。

早めに新卒の人材を確保しておくことができれば、本選考では残りの不足人員だけを補えば良いことになります。トータルで見れば、優秀人材と採用予定人数の確保がしやすい早期選考のほうが、メリットは大きくなりがちです。

POINT!

早期選考で内定を獲得した場合、辞退することも可能です。自身が成長・活躍するための場を、しっかりと探し、選びましょう。

あの業界はいつ頃?早期選考のスケジュール

早期選考のスケジュール

早期選考がどのようなスケジュールで行われるかは企業ごとに異なります。慣習的に早期選考が行われているのは、マスコミテレビ業界広告業界ベンチャー企業コンサルティングファーム外資系企業など。

これらの業界の一般的なスケジュールは以下の通りです。

  • 外資系企業:大学3年生の10月〜11月頃
  • コンサルティングファーム:大学3年生の11月〜12月頃
  • ベンチャー企業:大学3年の12月〜3月頃
  • マスコミ・テレビ業界:大学3年生の11月〜3月頃
  • 広告業界:大学3年生の3月頃

また、上記の業界も含めインターンシップ(以下:インターン)など就業体験を選考の一環とする企業もあります。

インターンは大学3年生の6月~8月頃に行われます。気になる企業がインターンを行なっている場合は、早めに準備をしておきましょう。

就活生が早期選考を受けるメリット

就活生が早期選考を受ける3つのメリット

多くの就活生よりも早く、就職活動のための行動を始める早期選考。すでに希望の会社が決まっている場合も、まだいろいろ悩んでいるという場合も、それぞれに早期選考を受けるメリットはあります。

良い企業に出会うチャンスが増える

早い段階から就職活動をすることで、多くの企業に出会うことができます。幅広い業界にアプローチできるのは、新卒ならではのメリットといえるでしょう。

最初は考えていなかった業界が実は自分に合っている可能性もあるはずです。早めに活動することで、選択肢を最大限に広げることができます。

とくにインターンシップは就業体験ができる機会でもあるため、少しでも興味があれば参加してみると良いでしょう。

早くに内定が出ると安心して就活を続けられる

早期選考がうまくいくと、早い段階で内定を持つことも可能です。内定が出ると、心の余裕を持って就活を続けることができます。自信は顔や態度に出るので、面接でも良い影響を与えるはずです。

面接をする企業側も「内定が出ている=他社から認められている」という人材であることが安心材料となります。

業務経験のない学生を判断する上で、他社の内定は学生が社会人として活躍できそうか、一つの指標となるのです。 志望する企業の面接で内定の有無を聞かれたら、内定を持っている旨を正直に伝えてくださいね。

就活に慣れておくことができる

就活では慣れが必要な場面が多いです。とくに面接は、オンラインや1対1、グループ面接、ディスカッションなどさまざまなパターンがあり、どんなに対策をしていても緊張するもの。

早期選考で面接の場数を踏んでおくことで、本選考でも心の余裕を持って臨むことができます。そのため、普段の自分の実力が発揮しやすくなるのです。

POINT!

早期選考は「早い時期に行われる本選考」と考えていても問題はありません。「早く内定を獲得したい」「自分に合う企業を探したい」という場合は、積極的に早期選考にチャレンジしましょう。

就活生が早期選考を受けるデメリット・注意点

就活生が早期選考を受ける時のデメリット・注意点

早期選考にはメリットが多いですが、就活生が知っておくべきデメリットや注意点もあります。

準備不足で臨むと失敗しやすい

先に述べたように、早期選考を受ける学生は優秀なことが多いです。

早期選考における合格率は3~4割程度であるため「受かりやすい」という印象を受けるかもしれません。しかしそれは早期選考を視野に入れ、しっかりと準備をしているからです。

他の学生よりも準備不足が目立ってしまうと、落とされてしまいます。なかには早期選考で落ちてしまうと本選考が受けられないケースもあるので、注意が必要です。

もし、早期選考で受けたい企業がある場合は、短い時間であってもポイントをおさえた準備をすることが大切です。企業研究の方法や自己分析については他の記事にも書いているので参考にしてください。

「企業研究・業界研究」をもっと詳しく知りたい方はこちら

内定により就活がスピードダウンしてしまいがち

早期選考の段階で内定が出ると安心しますね。とくに苦しい就活の中、早い段階で就活を終わらせると、残りの大学生活を謳歌することができます。

そのため、志望度があまり高くない企業でも内定が出ると、「ここで良いか……」と思ってしまいがちです。就活をやめたり、スピードダウンしてしまったりすることも。

ただ、本当に大事なのは社会人になってからのご自身の将来です。未経験の業務に挑戦できるチャンスは、新卒の時期を逃すとめったにやってこないのが現状です。

この企業で本当に納得できるキャリアがつかめるのか熟考の上、後悔しない選択をしてくださいね。

内定辞退しづらくなってしまう

早期選考を行う企業は、採用活動を終えた後に十分な内定者フォローを行う場合が多い傾向にあります。そのため、早期選考で内定をもらうと、手厚いフォローを受けることがあるでしょう。

中には食事に連れて行ってもらったり、先輩社員との懇親会が開かれたりすることもあります。このようなフォローがあると、内定辞退をするのが申し訳なくなってしまいがちです。

ただ、先述のようにご自身の将来を考えた上で、本当に行きたいと思える企業に行くことが大切です。

POINT!

企業側も、ある程度内定辞退者が出ることは承知の上。もし内定辞退をしようと思うのであれば、早めに連絡をしましょう。

早期選考はどうやって受ける?探し方は?

早期選考はどうやって受ける?探し方は?

ここまで読んで「早期選考を受けたい!」と思った就活生も多いと思います。しかし、いざ早期選考を探そうと思うと難しいもの。ここでは、早期選考実施企業の探し方・受け方をご紹介します。

気になる企業のサイト・ホームページをチェックする

まずは気になる企業のサイトやホームページ、SNSなどをチェックしましょう。

早期選考においては、エントリーページオープンのタイミングなどを大々的に公表していないことが多いため、早い時期からこまめにチェックしておくのがおすすめです。

就活の口コミサイトをチェックする

就活の口コミサイトは、 例年の選考スケジュールの傾向や体験談が記載されていることがあります。気になる企業が掲載されていないか、こちらもこまめに確認しておきましょう。

インターンがあれば参加する

大学3年生の6月~8月には、多くの企業がインターンシップを行います。

企業側にとってインターンシップは、優秀な学生と接触できる貴重な機会。気になる就活生がいれば、リクルーターを通すなどして連絡をする可能性があります。志望企業がインターンシップを行なっている場合は、ぜひ参加してみてくださいね。

ただ、インターンシップにも選考があります。本選考と同様にハードルは高めですが、インターンで受からなかった人が本選考を通過するケースもあります。焦らず、自己分析や企業研究を見直して臨みましょう。

就活イベントに参加する

就活イベントにはいくつかの種類がありますが、なかにはイベントと早期選考を兼ねている「採用直結型」も存在します。イベントによっては大学1年生から参加できるものもあり、企業理解に役立ちます。積極的に参加してみるのがおすすめですよ。

【就活イベントの種類】

  • 合同説明会
  • 企業説明会
  • 就活対策セミナー
  • 交流会(座談会) など
「就活イベント」をもっと詳しく知りたい方はこちら

新卒向け逆求人サービスを活用する

「逆求人」とは、学生側がプロフィールや自己PRなどを登録し、企業にスカウトをしてもらう仕組みのことです。早くから登録をしておくことで、早期選考を受けるチャンスを得られます。

企業からスカウトを受けるための、魅力的なプロフィール・自己PRの書き方も身につけておきましょう。

「魅力的なプロフィール・自己PRの書き方」をもっと詳しく知りたい方はこちら

就活は早期選考を視野に入れて準備を整えるべし

就活における早期選考はメリットが多く、早く内定が欲しいなら積極的に参加しておきたいもの。しかし、落ちてしまうと一般選考も受けられなくなる可能性があるため、入念な準備は必須です。

ポイントは「企業は早期選考で、自社に合った人材の目星をつけている」ということです。学力や文章力などを磨くのはもちろんですが、まずは徹底的な自己分析で自身の魅力や特性を知り、自分らしさをアピールできる振る舞いを身につけましょう!

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