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「内定」と「内々定」の違いは?企業から取り消しのケースや承諾・辞退のマナーを解説!| 就活応縁くまもと

公開日: 2024.04.17
更新日: 2024.04.17

「内定」と「内々定」の違いは?企業から取り消しのケースや承諾・辞退のマナーを解説!| 就活応縁くまもと

就活を進めていく中で、努力が実って「内定」や「内々定」をもらえると嬉しいですね。新卒の就活生への「内定」にはタイミングの制限があるため「内々定」という手段が取られます。この記事では、「内定」や「内々定」をもらった際の注意点を解説しています。

そもそも「内定」と「内々定」って何? 


就活をして面接を通過すると、晴れて「内定」や「内々定」をもらえて嬉しい気持ちになりますね。しかし、「内定」と「内々定」にはそれぞれ異なる法的な意味があり、それぞれの意味や違いを知ることが重要です。

内定

「内定」とは、企業から学生が採用通知を受け取り、「入社承諾書」を提出することで相互に確認することで労働契約が成立した状態のことを指します。経団連による指針では、正式な内定日は卒業・修了年度の10月1日以降であることが定められているため、多くの企業は10月に内定式を執り行います。その際に配布される採用通知には労働開始の時期や内定が取り消される事由などが記載されています。学生がその内容を理解したうえで入社を承諾するという手続きを踏んで「内定」という状態になります。

内々定

「内々定」とは、内定の前段階として就活生に対して採用意向を示す口約束のようなものです。新卒採用においては、前述のように卒業・修了年度の10月1日以降に内定を出すことができると定められているため、10月より前に選考に通過した就活生に対しては「内々定」が出されます。書面を交わすケースは稀で、電話などの口頭あるいはメールで伝えられることが多いでしょう。

内定と内々定の違い

「内定」と「内々定」の最大の違いは、労働契約が成立しているかどうかです。「内々定」の場合は口約束ですので、たとえ書面でサインなどを交わしたとしても法的拘束力はなく、就活生あるいは企業どちらからでも取り消すことができます。一方で「内定」の場合は内定通知書、入社承諾書、採用承諾書を取り交わすのが一般的で、就活生と企業との間には労働契約が発生しているとみなされます。そのため、企業側から「内定」を取り消すことは法的には解雇になるのです。また、就活生側から「内定」を辞退することはできますが労働契約が成立していることから、企業への影響があります。「内定」を複数持つことはできますが、辞退する場合は企業への影響を考えたうえで対応しましょう。

 

企業が「内定」や「内々定」を取り消すこともある?取り消される理由6選


「内々定」は口約束ですので取り消される可能性があり、「内定」の場合も正当な理由がある場合は取り消しになる可能性があります。どのような理由の場合に取り消しになる可能性があるのでしょうか。取り消しになる理由をいくつか以下にご紹介いたします。ただし、就活生の個々の状況や事情によって異なるため、取り消しになった場合は個別に確認することが大事です。

応募情報に虚偽や不正があった

就活中に提出した履歴書や自己PRなど欄に嘘の情報を記載、経歴を詐称するなどの不正行為が発覚した場合は、どんなに面接の印象が良い場合でも「内定」や「内々定」が取り消しになる場合があります。企業は通常、就活生の誠実な対応や態度を重視する傾向があります。

単位取得不足などで卒業・修了できなかった

「内々定」や「内定」を得た時点では卒業見込があったものの、その後学業成績が大幅に低下するなどして卒業・修了要件を満たせなかった場合などに企業が採用を見直すことがあります。「内定」や「内々定」をもらった後は卒業・修了できるように単位取得状況を確認し、卒業論文・修士論文を計画的に仕上げられるようにしましょう。

犯罪行為や素行不良

「内々定」や「内定」から入社までの間に、法律に違反するような犯罪行為や反社会勢力との関与などの素行不良な行動を就活生がしたことが発覚した場合に、企業側から取り消される可能性があります。また、就活以前に企業の社会的信用やイメージを損なうような重大な犯罪歴を詐称して就活をしていた場合も取り消しの対象となる場合があります。日ごろから法を犯すことのないよう、気を付けて生活しましょう。

勤務に支障があるような病気

入社までの間に、深刻な病気やケガをしてしまい、長期間の入院・療養が必要となった場合も取り消されることがあります。ただし、入社日に影響があるものの服薬やリハビリをしながら勤務を続けられるとの医師の判断や、回復の見込みが立った場合は、企業にその旨を伝えるようにしましょう。新卒枠は将来性があるとみなされているため、企業側が再考してくれる可能性もあるでしょう。

SNSへの不適切な投稿

企業イメージを損なうような迷惑行為や社会的モラルに反するような行為をSNS上にアップロードして炎上するなどの問題行動をとった場合も「内定」や「内々定」を取り消される可能性があります。採用担当者が就活生のSNSをチェックするケースも多いですので、SNSでの日ごろの投稿についても十分配慮するようにしましょう。

企業の業績上の理由

経済状況の変化や企業自体の業績上の理由から人件費削減のために「内定」や「内々定」が取り消しになるケースもあります。就活生には心苦しい話ですが、せっかく入社が決まった場合でも、業績の悪化での取り消しはやむを得ないとして認められるというのが一般的な認識です。

「内定・内々定の取り消し」にあったらどう対処した良い?


「内定」や「内々定」をもらっても、企業側の判断で取り消されるケースもあります。万が一のケースに備えておくためにも、取り消しになった場合の対処法を確認しておきましょう。

都道府県の労働相談コーナーへ相談する

企業側からの「内定」や「内々定」の取り消しの理由に納得できない場合は、厚生労働書の総合労働相談コーナーへの相談を検討してみましょう。総合労働相談コーナーとは、全国の労働基準監督署・労働基準局に設置してあり、あらゆる労働に関する悩みを専門家に相談できる場所です。誰でも利用することができます。詳しい状況相談することで、泣き寝入りせずに解決方法が見つかるかもしれませんね。

弁護士などの専門家に相談する

「内定」の取り消しや法的拘束力のない「内々定」の取り消しであっても、どうしても撤回したい場合は弁護士を立てて企業に交渉するのが良いでしょう。企業側の特殊な取り消し事由や、法律を企業側が理解していない場合などもあり、専門家の仲介が必要なこともあるでしょう。労働条件などの分野に精通した弁護士に相談してみることを検討してみましょう。

一方的に「内定・内定取り消し」をする企業へ入社したいか考える

一方的に「内定」や「内々定」の取り消しを就活生に通達してくる企業は、企業の体質や経営状況に問題やトラブルを抱えている可能性がないとも言い切れません。そのような場合は「内定・内々定取り消し」を撤回し入社できたとしても、他の問題に直面する可能性もあるかもしれません。もう一度企業の雰囲気や面接のときの印象などを振り返り、本当にその企業に入社したいのか考えてみるのも良いかもしれません。

「内定」や「内々定」を承諾するときのマナー


「内定」や「内々定」の承諾の連絡については迅速に連絡が取りやすく、誠意が伝わりやすい電話で行うのが基本ですが担当者不在の場合などはメールで連絡することもあるでしょう。以下に連絡手段別でマナーをご紹介いたします。

電話の場合

電話の場合は、相手を電話口で引き留めることになるため、相手の都合を考えてかけましょう。一般的な出社・退社時間の間際や昼食時間帯は避けて連絡するようにしましょう。また、内定のお礼や入社意思を伝えるとともに、入社までに必要な手続きや入社当日のことについても確認しておくと良いでしょう。

メールの場合 

内定承諾の連絡をする場合、まずは最初に電話をかけるのが基本ですが、担当者が不在だった場合などのやむを得ない場合にのみメールで伝えましょう。その際には、「先ほどお電話させていただきましたが、ご不在のようでしたのでメールにて失礼いたします。」と電話連絡を入れていた旨をしっかり伝えるようにしましょう。メールのマナーや文面については関連記事でも紹介しているので、不安な方は確認してみてくださいね。

「内定」や「内々定」をもらったけどどうしても辞退したいときのマナー

複数の企業からの「内々定」や「内定」を保持することもあるかもしれません。入社する企業は、通常は1社のみですので、複数企業からの「内定」や「内々定」を獲得した場合は内定辞退の連絡をしなければなりません。辞退する場合も企業への影響を考えて、誠意ある対応をすることが大切です。

誠意を示して丁寧な対応をする 

応募書類に目を通してもらい、面接でのやり取りを通じて内定をくれた企業に辞退の連絡をするのは気が進まないかもしれません。しかし、企業側は新卒採用のために膨大な時間や労力、コストをかけています。入社後の成果に期待していたなんて場合もあるかもしれません。辞退する場合は、企業側の事情や期待などを念頭に、誠意をもって「お詫び」と「感謝の想い」を伝えることが重要です。同じ業界の企業に入社する場合は入社後も影響がないとは言い切れません。くれぐれも失礼な対応や言葉遣いをしないように心がけましょう。

辞退の連絡は必ずする

「内定」や「内々定」を辞退する場合、企業への連絡は必ずしましょう。企業は採用コストをかけて就活生への「内定」や「内々定」を出しています。入社すると思っていたのに、音信不通になってしまったとなれば、企業側が損害を被るなどして最悪の場合は訴訟にまで発展しないとも言い切れません。社会人になるにあたって、大人としての振る舞いをできるよう、しっかりと辞退の連絡は入れるようにしましょう。

辞退を決意したら即刻連絡する

「内定」や「内々定」を決意したらすぐに連絡するようにしましょう。就活で面識のある採用担当者などに辞退の連絡をするのはつらいですが、遅くなればなるほど企業側への影響が大きくなり、迷惑がかかってしまいます。辞退をすることに決めたら速やかに担当者に連絡をしましょう。

内定辞退の連絡は企業の人を配慮した時間にする

辞退の連絡は企業の営業時間内に行いましょう。辞退の連絡も基本的には電話で行うのがマナーですが、出社・退社の間際や昼食時間帯などは業務に追われている可能性もありますので、10時~16時ごろの時間帯にするようにしましょう。また、メールの場合も営業時間内に見てもらえるように時間帯に気を付けましょう。もし夜の時間帯に送る場合も「夜分遅くに失礼いたします」と一言添えるのがマナーです。辞退する場合のメールのマナーについての詳細は関連記事でも紹介しているので、言葉遣いやメールの例文などを確認しておき、備えておきましょう。

まとめ

企業は膨大なコストや時間をかけて皆さんを採用しています。「内定」や「内々定」をもらったら、誠意ある対応をしましょう。また、入社までの間も社会人になるまでの大事なステップととらえて、法律を守ることはもちろん、気を付けて学生生活を送るようにしましょう。「内定」や「内々定」をもらった後の行動も社会人としてのマナーが問われますので、事前にポイントをしっかり押さえて、さまざまなケースに備えておきましょう。
 

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