就活を進めていく中で誰しも「もし就活がうまくいかなかったらどうしよう」「希望する企業から内定をもらえるのだろうか」と不安になった経験があるでしょう。就活中多くの就活生が内定を獲得するまでさまざまな悩みや不安を抱えています。就職は今後の社会人生活において大きく影響するため、不安を感じることは当然のことです。
初めて経験することだらけで常に不安で、選考中もなにかと壁に当たることもたくさんあります。
ここでは就活中の不安や悩み、その原因と解消法について解説します。
悩みの原因と解消法を理解して、就活を乗り切りましょう!
2. なぜ就活で不安に感じるのか
3. よくある就活の不安の原因と解消法10例
4.どうしても就活の不安が解消できない
5. スカウト型就活サイト「就活応縁くまもと」を活用しよう!
実は約90%の就活生が不安を抱えている
株式会社ディスコは2024年3月に卒業予定の大学3年生を対象にインターネット調査を実施。就職活動について「とても不安」「やや不安」を合わせると89.6%、約9割の学生が「不安がある」と回答しています。(2024卒9月後半時点の就職意識調査 )
具体的な不安としては「周りがどのように進め、今どういう状況なのかわからず、自分の現状に不安を感じる」「本当に自分が満足できる企業が見つかるのか非常に不安」「インターンの選考に大量に落ちたので本選考が不安」など多岐にわたります。
調査結果からもわかるように、ほとんどの就活生は就活中に悩みや不安を抱えています。就活で不安になるのは当然だと捉え、不安の原因と解消方法を考えていきましょう。
なぜ就活で不安に感じるのか
人は経験したことのないことや、新しいことをする時に不安を感じます。就活はまさにこれまで経験したことのないことばかりです。不安とはぼんやり考えている状態のことなので解決しにくいといえます。不安を解消するには「自分は何に不安に感じているのか」を明確にすることです。適切に対応するためにも不安の原因を正しく理解しましょう。
理由①決まった正解がない
就活はこれまで経験したことがない難しさがあります。例えば受験に例えると、受験で大切なことは志望校の合格点を超えることですよね。そのために模試を受けて偏差値を測ったり、過去問を解いたりします。
偏差値は自分の現在値を知ることができ、今の自分には何が足らないのか、何をすべきなのかが明確になります。しかし就活では受験のように合格点を把握することが難しく、偏差値を基準にできないことから不安になる学生が多いといえます。
理由②周りと比較してしまう
周りの就活生と比べてしまい、自分の自信を無くしてしまう就活生も多く見受けられます。自分の周りだけではなくSNSなどで「内定が出た!」などの情報を見るたびに「自分はまだひとつも内定がもらえていない」と比較して落ち込んでしまいます。
理由③自分の何を評価されているのかがわからない
就活においての選考は、企業が評価する基準がわからず、自分の何を評価されているのかわからないのも不安になる要因です。選考に落ちた際に「自分はダメだ」と自己否定してしまうのは、選考基準がわからないために起こります。
理由④社会人になることが怖い
漠然と「社会人になることが怖い」と感じている人もいるかもしれません。特にインターンなどを経験していない人や、社会人と話したことがない就活生は社会に出て働くことの意味やイメージができていないことがあります。また社会人になると自由がなくなるのではないか、仕事に追われる暮らしが始まる、と考えることで不安になることもあるかもしれません。
理由⑤不安の原因がわからない
そもそも何が不安なのかわからないということもあります。原因がわからないことは、より不安を大きくさせてしまいます。就活生は多くの不安を抱えているため、これ!といった原因の根本を突き止めるのは難しいこともありますが、適切な対策を講じるには不安の原因を正しく理解する必要があります。
よくある就活の不安の原因と解消法10例
では実際に就活生が感じている10の不安とその原因、それらの解消法をそれぞれ紹介します。自分に当てはまるものがないかチェックしてみてください。
①就活のやり方がわからない
これから就活を始める、始めたばかりの学生では、そもそも就活がどのようなものなのか、何をすれば良いのかがわからないということが多々あります。もしくはやることが多すぎて何から手をつければ良いのかわからなくなってしまいます。
【解消法】
まずは就活の全体像を把握するようにします。内定を獲得するまでにどんな工程があり、何をすべきなのか1つずつ明確にしていきます。全体のスケジュールが把握できれば、インターンシップの開催時期や募集時期などを確認し、逆算してスケジュールを立てていきます。やるべきことを具体化するととるべき行動が明確になるので、あとは優先順位をつけて対策をしていきます。
②自分のやりたいことが見つからない
企業研究や職種研究の段階では、そもそもやりたいことが見つからず、どういった企業を受ければいいのかわからない学生もいます。自分のやりたいことが曖昧なまま就活を進めても、選考を受けてもうまくいかずモチベーションの低下に繋がってしまいます。
【解消法】
企業検索や職種検索ではどうしても自分の知っている企業の情報に目が向きがちです。業界や企業、職種などの視野を広げることで、自分のやりたいことが見つかる可能性も高まります。そのためには企業説明会やインターンシップなどに参加し、直接話しを聞く機会を増やしてみることです。
③自分の長所や自己PRがわからない
企業研究などが進み選択をしていく段階で、自分の強みや長所がわからないと悩む学生も多くいます。学生生活では自分の長所や短所をじっくり考えることなどありません。しかし就活では自分の長所をどのようにアピールするのかが重要です。
【解消法】
自分の長所や強みを見出すには自己分析がかかせません。強みだけではなく、弱み、好きなこと、嫌いなこと、得意なこと、苦手なことなど全て洗い出します。自己分析は適当にやるのではなく、将来の自分のためにもじっくり時間をかけて丁寧に深掘りします。自己分析は簡単ではありません。自分の過去を振り返り、内なる自分に向き合わなければ本当の自分の長所や強みはわかりません。
④企業への志望動機が作れない
「志望動機って実際何を書けばいいの?」「企業の魅力ってどうやって見つけるの?」といった悩みは就活生ならほぼ全員が通る道です。志望動機は今後のESや面接でも必ず問われる質問であり、選考結果を大きく左右するといえます。
【解消法】
志望動機は自己分析と企業研究を十分に練る必要があります。「なぜ他の企業ではなくこの企業なのか」を言語化しなくてはなりません。これには企業研究を入念に行う必要があります。そのためには同業他社を比較し、「他の企業と比べてこの企業は◯◯だから志望する」と話せるまで企業研究を行います。その上で自分の強みをどのように企業で活かしたいのか、を考えていきます。
⑤インターンシップの選考が通らなかった
実際に自己分析や企業研究を行い、インターンシップに応募したけど受からず、インターンに参加できないという学生も多く見られます。受からない理由がわからず、このままでは内定も貰えないのではないかと不安になったり自信をなくしてしまうこともあるかもしれません。
【解消法】
まずはインターンシップと本選考は別物である、ということを理解することです。インターンシップは本選考で伝える「志望動機の高さ」だけではなく「インターンシップに参加する目的」を伝える必要があります。また、自分に合ったインターンシップを選んでいない可能性もあるため、参加目的に合ったプログラムに応募するなど見直すことも大切です。
⑥適正検査・筆記試験が通らなかった
適正検査や筆記試験の対策は疎かになりがちです。内容は小学校~高校で勉強していれば解けるレベルですが、きちんと対策をしていないと本番で思っていた以上に時間が足りなかった、解き方を忘れてしまっていたなど、本来の実力を発揮できない可能性があります。そのため高学歴な人でも落ちることもあります。
【解消法】
適正検査の種類によって必要な対策は異なりますが、まずはSPIや玉手箱、CAB、TG-WEBといった適正検査の種類や特徴を知ることです。そのうえで希望する企業が取り入れている検査のテキストを購入するなどして問題を解く練習をします。適正検査の対策では解き方のパターンだけではなく、時間内にすばやく解く練習も重要です。
⑦ES(エントリーシート)・書類選考が通らなかった
就活ではESや書類選考を突破できないと面接に進むことはできません。いくら応募しても書類選考に通らない状況であれば、不安は大きくなりますし、「自分はこのまま書類選考を突破できないのではないか」と落ち込むことにもつながります。
【解消法】
ESや選考書類は、志望動機がきちんと書けていることも重要ですが、文章作成能力や情報伝達能力も問われます。読みやすさはもちろん、自分の経験や考えを企業の採用担当者にわかりやすく伝えることが大切です。選考書類は自分の第一印象であり、第一関門突破のために非常に重要です。また他者にチェックしてもらうことで精度が上がります。さまざまな人に目を通してもらい、他者が読んでもわかりやすい文章に仕上げていきましょう。
⑧GD(グループディスカッション)が通らなかった
選考の一環としてグループディスカションを採用する企業もあります。グループディスカッションはほとんどの学生が苦手意識を持っています。ディスカッションで何を評価されているのかが見えづらく、どのように振る舞えばよいのかわからないまま終わってしまうこともあるかもしれません。
【解消法】
評価の視点は企業によって違いはありますが、
(1) ディスカッションに臨む姿勢
(2) ディスカッションのテーマや進め方の理解
(3) 主張力
(4) ディスカッションを統率するリーダーシップ
の4点を評価しています。グループディスカッションも練習は必要です。面接とは違う雰囲気やどういった言動がマイナス評価になるのかを意識して練習しましょう。
⑨面接が通らなかった
志望動機や自己PRもできたと思っていたのに不採用だった・・・と自分の手応えと異なる評価になることも多々あります。書類選考を突破し、時間をかけて面接練習を行い臨んだのに、不採用の結果に落ち込んでしまいます。
【解消法】
自分の面接を客観的に振り返ることが大切です。一次面接では初めての面接で緊張もあると思います。言葉遣いや身だしなみといった基本的なマナーや、頻出質問への回答などを確認することで落ち着いて面接に臨むことができます。
⑩最終面接が通らなかった
書類選考も突破し、順調に一次面接、二次面接と進んで最終面接まで辿りついたのに落ちてしまった。ここまで頑張ってきて「あと一歩」のところで合格を掴みとれなかったときの失望は非常に大きいものです。最終面接に受かるために何が足らないのか分析する必要があります。
【解消法】
最終面接とは選考における最後の面接です。すなわち最終面接は「採用する人材の最終判断」となります。また担当する面接官は役員や社長などが多いため緊張感が増します。これまでの面接と重なる質問も多いですが、「本当に入社したいのか」を問われます。また最終面接では入社後のビションを確認されます。役員や社長は企業の長期的な成長や利益を考えているので、入社した直後の目標だけでなく、「いずれこのように活躍したい」と5年、10年先の目標や希望をイメージしておきましょう。
どうしても就活の不安が解消できない
企業研究、自己分析、エントリーシートの作成、グループワークの準備、面接のシミュレーション…しっかり事前準備を行えば不安はなくなるはず。そう思って頑張ったのに、不安が全然解消できない…そんな人も多いでしょう。完全に不安を解消することは難しいですが、少しでも心が楽になるかもしれないヒントをまとめてみました。
不安は完全に解消できないことを受け入れよう
就活で不安になってしまう理由や解消法をご紹介してきましたが、不安を完全に解決することは出来ません。
どんなに優秀な人でも、ポジティブな人でも、皆大なり小なりの不安を抱えながら就活をしています。
眠いとあくびが出たり、空腹だとお腹が鳴るように、就活で不安を覚えるのは自然なこと。先ほど紹介した解消法を試したり事前準備をしっかり行ったのなら、ある程度の不安は生理現象、仕方ないことだと受け入れてしまいましょう。
リフレッシュすることも就活の一部
自分のキャパシティが一杯になる前にリフレッシュすることも、大切な就活の一部です。適度な運動、睡眠など一般的に知られているリフレッシュ方法以外に、忙しくても手軽にできるリフレッシュ方法としてテトリスなどもオススメです。テトリスは不安やストレスの軽減に効果的だという説があります。
著者が実際にテトリスをプレイした結果、いつも考え事で頭がいっぱいな脳内がスッキリしたような感覚がありました。落ちてくるブロックのことしか考えないので、ある意味無心の状態になっているのかもしれません。
イライラなどもテトリスをすることで一旦リセットされるような気がします。テトリスはスマホで無料でプレイ出来るので、騙されたつもりで試しにやってみて損はないでしょう。
苦しいときは周りに相談・病院の受診も視野にいれよう
苦しいときは身近な人に相談したり、愚痴を言ったりするだけでも心が楽になります。
身近な人に弱音を吐きたくない、知らない人の方が気が楽だという人は、大学のキャリアセンターやラインのオープンチャットを活用してみましょう。人と関わりたくないならChatGPTなどのAIに相談してみるというのも手です。
就活に不安を持つあまり、気分が沈み日常生活に支障が出ていたら迷わず病院を受診しましょう。メンタルクリニックは受診のハードルが高く、なかなか足が向きにくいですが、「これって受診した方がいいかな」と思っている時点で早めに受診することで、早めに対処することができます。
スカウト型サイト「就活応縁くまもと」を活用しよう!
就活の相談をするために身近な人や先輩へ相談する他にも、無料のサービスを活用する方法があります。
「就活応縁くまもと(しゅーくま)」は熊本で働きたい就活生と地元の採用活動を行なっている登録企業を繋げるスカウト型就活サイトです。
最初のプロフィールを登録すればあとは企業からのアプローチを待つだけ!
企業からのスカウトを承認することで、求人についての質問やインターンシップ参加の日程調整など、直接企業と話しすることができるので
不安や疑問に感じたことはすぐ解決でき、ストレスなく就活を進めることができます。
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