面接のほとんどは自己紹介から始まります。「良い印象を与える自己紹介は?」「企業は自己紹介で何を知りたいの?」「自己紹介で緊張してしまう……」と、頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。
自己紹介は、第一印象を決める大切な場面です。面接を受ける前に、自己紹介で何を話すか、緊張に対処する方法などを確認しておきましょう!
2.就活における自己紹介と自己PRの違い
3.就活の自己紹介で何を言う?基本のテンプレート項目を確認しよう
4.【種類別】自己紹介で使えるテンプレ例文3選
5.就活は好印象で差をつける!自己紹介のポイント
6.事前練習がカギ!自己紹介の注意点3つ
7.自己紹介で緊張してしまう場合の対処法
9.就活面接の自己紹介はリラックスして挑むべし
10. 熊本で就職を考えるなら「就活応縁くまもと」
就活面接の自己紹介、目的は?何を見ている?

就活面接の冒頭で聞かれる自己紹介。「ESなどに自分の情報は書いているのに、自己紹介をする必要があるの?」などと疑問を感じる人もいるかもしれませんね。しかし自己紹介には、企業にとって重要な以下の目的があります。
- 就活生の緊張をほぐすこと
- 履歴書では分からない「就活生の人物像」を見ること
さらに、就活生の人物像として「コミュニケーション力があるか」「自己分析ができているか」「計画的に行動ができるかどうか」などをチェックしています。面接官へできるだけ分かりやすく簡潔に情報を伝えられるよう、話す内容を整理しておきましょう。
POINT!
就活時におこなわれる面接は、企業にとってはこれから一緒に働く仲間を決めるためのものです。話す内容だけでなく、ドアの開け方から歩き方、座っているときの態度まで、一挙手一投足がすべて自己紹介になると意識しておきましょう。
就活における自己紹介と自己PRの違い
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自己紹介と混同しやすいのが、自己PRです。それぞれの違いを理解し、的外れな回答をしないように注意しましょう。
自分の人柄や経歴、魅力や特徴を説明することを指します。初対面の面接官に、あなたがどこの誰で、何をしているのか、何をしてきたのかを伝えます。
自分の特技や経歴、能力などをアピールし、企業に自分の価値を示すことです。自分を採用することで、企業にどのように貢献できるかなどを強調します。
就活の自己紹介で何を言う?基本のテンプレート項目を確認しよう

履歴書からでは得られない情報を確認することが面接の目的です。ポイントは、1分程度の短い時間の中で、面接官があなたについて「もっと知りたい」と思ってもらうこと。
では、新卒就活の自己紹介ではどのようなことを伝えれば良いのでしょうか?基本的に、自己紹介の内容は以下の3つの要素に分けられることを覚えておきましょう。
①プロフィール(目安:10~20秒)
自己紹介の冒頭は、プロフィールです。プロフィールとは、名前や学校名、学部などの基本情報です。自分の情報なので、内容について迷うことはないでしょう。
ここで注意すべきは「~大です」といった、略した言い方。就活面接の自己紹介では「〜大学〇〇学部△△学科」と、正式名称で伝えることが大切です。
また「〇〇コミュニケーション学科、〇〇デザイン学科」など、名称だけでは何を専攻しているのか分かりづらい学部・学科の場合は、どのようなことを学んでいるか伝えると良いでしょう。
②ガクチカ・趣味・特技(目安:30~40秒)
プロフィールのあとに、ガクチカや趣味、特技を話します。この後の質問で自己PRや志望動機などを詳しく話すので、自己紹介では簡潔に伝えましょう。伝える際のポイントは、面接官がさらに質問したくなるような、自己PRにつながる内容にしておくことです。
例えば「バレーボールを4年間、休むことなく頑張ってきました」だけだと、深掘りしたいと思いにくいです。しかし「バレーボールを4年間やってきました。大きな挫折を経験することがありましたが、最後の試合では功績を残せました」というと、どうでしょう。
「挫折を乗り越えた経験がある」ということだけでなく、「どんな挫折を、どのように乗り越えたか」と追加で質問したくなります。面接官の興味を引き、印象に残るような内容を含め、あなたについてもっと知りたいと思わせましょう。
POINT!
ここで話す情報は、自身のなかで最新のものにしましょう。大卒であるなら大学時代の話、高卒であるなら高校時代の話を取り上げます。昔の話を出してしまうと「そこから成長していないのかな」と思われてしまう可能性も。
③締めのあいさつ(目安:5~10秒)
最後に「本日はよろしくお願いいたします。」と締めのあいさつをします。あいさつをすることで、自己紹介の締めになるだけでなく、印象も良くなります。
「この度は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます」
自己紹介の最後には、上記のように簡潔で丁寧な、締めのあいさつを必ず行いましょう。
【種類別】自己紹介で使えるテンプレ例文3選
自己紹介では、「プロフィール」「学歴」「挨拶」が含まれていれば十分ですが、自分の魅力が伝わるような内容を含めるとさらにベターです。
また、インパクトのある特技などを話し、印象を残せるようにするのも良いかもしれません。可能であれば、今後への意気込みも盛り込みましょう。
それでは、好印象を与えることができる自己紹介の基本的な例文を3つ、紹介していきます。
【例文①】学業・ゼミの内容をアピール
そこでは、語学はもちろん、さまざまな文化や習慣も学ぶことができ、自分の視野を広げることができました。
この経験をもとに、目の前のことだけにとらわれず、広い視野をもち、新しいことに積極的に挑戦していきたいと考えています。本日は何卒よろしくお願いいたします。」
大学で学んだことはたくさんあるでしょう。自己紹介では、その中でも、面接した企業で活かすことができる学びを伝えましょう。そのため、どのような人材を求めている企業なのか、調べておく必要もあります。
【例文②】部活・サークルの経験をアピール
存続の危機があった状態から、大会で結果を残せるほど成長したのは、すべて一緒に努力し続けた仲間のおかげだと感じています。
この経験は、私にとってかけがえのない思い出と学びになりました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
面接官が知りたいことは、経験自体ではなく、経験を通してできた、人間性の部分です。そのため、好成績を上げた経験がなくても大丈夫です。部活やサークルをしたことで、学んだこと、成長できたことをアピールしましょう。
【例文③】アルバイトの経験をアピール
はじめは、接客の経験がなく、お客様と話すことがうまくできませんでした。しかし、今では担当する○▪️の特徴もしっかり把握でき、接客もスムーズに対応することができるようになりました。現在ではバイトリーダーを任せていただけるようになり、新人さんの教育も行っています。
貴重なお時間をいただきありがとうございます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
アルバイトの経験は、入社後の仕事に取り組む姿を想像してもらえる題材です。アルバイトをすることで、社会経験をしていることを伝えられます。そして、バイトリーダーになったなど、仕事で評価されている経験をアピールすることはよいでしょう。
POINT!
「趣味」は、面接企業の仕事内容につながるものや、よほどインパクトの大きいものであれば使用可能です。新卒就活の面接であるため、関係のない内容であれば持ち出さないほうがベター。
就活は好印象で差をつける!自己紹介のポイント
企業は自己紹介を通して、就活生の能力を探っています。自己紹介で好印象を与えることは、面接をスムーズに進めるだけでなく、採用の合否にも関わってきます。 好印象を与えるための自己紹介のポイントは、以下の3つです。
- 話は短く簡潔に
- 表情・話し方
- 丁寧な話し方
「何をどのように話すか」によって、印象が大きく変わってきます。それでは、それぞれのポイントについて詳しく説明していきます。
話は短く簡潔に
自己紹介は、短く簡潔に話しましょう。時間を指定されなければ、自己紹介は基本的に1分程度でおこないます。1分間で話せる文字数の目安は250〜300字程度です。いくら良い内容を話していても、だらだら話すことは、減点の対象となることがあるので注意しましょう。
また、時間を指定される場合は1〜3分ほどが一般的です。ただし「30秒」など、非常に短時間での紹介を求められる場合も。もし1分程度の自己紹介だけしか準備していない場合、「3分程度で自己紹介をしてください」と言われると焦ってしまいますよね。
どのパターンでも対応できるように、30秒や1分程度の簡潔な紹介と、具体的な内容を入れた2分・3分バージョンまで考えておくとよいでしょう。
表情・話し方は明るく
自己紹介をする際は、明るい表情で、ハキハキと話しましょう。緊張することは当然です。しかし「楽しく過ごす」ぐらいの気持ちで、面接に臨んでみてください。
相手に好印象を与える話し方のポイントは以下の4つです。
- 口角をあげる
- 相手の目を見て話す
- 背筋をまっすぐ伸ばす
- 聞き取りやすい声のボリュームで話す
丁寧な話し方を意識する
就職すれば目上の人や取引先と会話をする機会が出てくるため、言葉遣いや話し方などは丁寧であるほうがベターです。丁寧でない話し方は、誤解や不要な軋轢を生む原因になることも。尊敬語や謙譲語など、正しく使えるようにしておきましょう。
事前練習がカギ!自己紹介の注意点3つ

面接官に好印象を与えるために、自己紹介で気をつけるべきポイントについて説明します。ぜひ参考にし、面接に臨んでください。
聞かれたことに対しての回答をしよう
「まず、名前と学校名を教えてください」と言われたにも関わらず、自己PRなどを盛り込み長々と話すと評価が下がる可能性があります。質問の意味を理解できるかは、評価されるポイントです。
面接は、一方的にアピールするのではなく、面接官との対話の時間です。質問の内容をきちんと聞き取り、求められたとおりに答えましょう。普段から「聞かれたことに回答する」を意識しておくのがおすすめですよ。
話の長さを意識しよう
話の長さを意識することは大切です。立派な内容を話していても、だらだらと話が長いと、良い印象を与えることはできません。
自分が考えた自己紹介が1分程度で収まるか、時間を測ってみましょう。また、早口にならないように、ゆっくり丁寧に話すことを心がけることも必要です。
実際に声を出して練習をしよう
面接会場に行くと、緊張が高まり、焦ってしまう就活生は少なくありません。また、頭では理解していても、実際に声に出してみるとうまく話せない場合も多くあります。
自信をもって自分をアピールするために、実際に声を出して自己紹介の練習をしておきましょう。できれば、家族や友人などに聞いてもらい、アドバイスをもらうのがおすすめですよ。
また、自分が考えている印象と、他者からの印象は異なることがあります。自分では気づいていない点を改善するためにも、他者から評価してもらうことは効果的です。
POINT!
1人で練習するときは、鏡の前で行う、録画をして見返すといった方法も効果的です。自分を客観的に評価してみましょう。
自己紹介で緊張してしまう場合の対処法
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面接といった非日常空間では、いくら事前準備をしっかり行っていてもどうしても緊張してしまうものです。「絶対に緊張する」ことを前提に、緊張を逆にうまく利用してしまいましょう!
①緊張していることを正直に話す
自己紹介の最初に思い切って緊張していることを面接官に伝えてしまいましょう。「声が震えて申し訳ございません、第一志望のため、緊張しております」と、入社意欲を伝えるのも一つの手です。
②面接官も緊張していると考える
実は面接で緊張している面接官も多いです。場数を踏んで慣れたという方ももちろんいますが、将来一緒に働く可能性がある人材を見極める必要がある面接官は、少なからず緊張感を持って面接に挑んでいます。
「目の前の面接官も、自分に対して緊張しているかも」と考えると、少し心が楽になりますよ。
③失敗してもいいと考える
「失敗したらどうしよう」という不安な気持ちが、緊張を助長させる原因です。「やるだけやって失敗したら、それでもいい。この企業とは縁がなかったということかも」と、楽観的に考えて気持ちをリラックスさせましょう。
このような心持ちにまで持って行くには、事前準備が大切になってきます。失敗しても悔いが残らないと思える状態まで仕上げるようにしましょう。
就活面接の自己紹介はリラックスして挑むべし

そもそも自己紹介とは「自分が何者か、相手に知ってもらう」ことを目的としています。そのため、新卒就活面接の自己紹介では「自身の基本的な情報を簡潔に企業側へ伝える」ことができればOK。
「緊張して何を言うか忘れそう」という場合も、過剰な心配は不要です。リラックスして挑みましょう。ただし、スマートに話すための事前準備や練習は確実におこない、今回の面接に熱意を持って挑んでいる、ということを行動で示せるのがベターです。
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