「就活でグループディスカッションに参加するけど、初めてでとっても不安……!」そんな就活生は多いようです。でも安心してください、グループディスカッションは「企業の目的」が分かれば、効果的に対策できます。
この記事では、企業がグループディスカッションを導入している目的から、GDの流れや進め方と出題テーマ、受かる人の特徴まで詳しく解説しています。ぜひ事前練習もして、準備万端で挑んでみてくださいね!
- 就活でグループディスカッションが導入されている理由
- グループディスカッションの流れと役割、出題テーマについて
- グループディスカッションで受かる人と落ちる人の共通点
2.企業はグループディスカッションで何を見ている?受かる人の評価ポイントと共通点
3.就活におけるグループディスカッションの流れと進め方
4.グループディスカッションでよく出るテーマの種類と出題例
5.グループディスカッションにおける役割と向いている人
6.事前準備は念入りに!何度も繰り返し練習しよう
7.初めてのグループディスカッションで不安!よくある悩みと解決策
8.落ちる人に共通するグループディスカッションでのNG行動
9.「とにかく慣れる」で就活GDを乗り切ろう!
10. 地元企業研究とスカウト就活を同時に進めよう!
グループディスカッションとは?導入している企業とその目的
グループディスカッションとは?
グループディスカッション(GD・グルディス)とは、面接やエントリーシートでは分からない、就活生のリアルな一面を見るための選考方法です。中小企業よりも大企業で導入されている傾向があり、近年ではWebを使ったオンライングループディスカッションも増えてきています。
参考:2023年卒 学生就職モニター調査 5月の活動状況|マイナビキャリアリサーチLab
グループディスカッションの特徴としては、以下の3点が挙げられます。
- 複数人がグループになり議論を行う
- 与えられたテーマに対して学生同士で議論を行う
- 時間内にチームとしての結論を導いて、発表をする
企業がグループディスカッションを導入する目的
グループディスカッションの目的は、主に「一度に大人数の選考をする」「就活生の、グループ内での動き方を確認する」ことです。大企業ではチームでの活動機会が多くなるため、就活企業担当者は就活生のチーム内での立ち回り方やリーダーシップの有無を見て、自社にふさわしい優秀な人材かどうかを判断しています。
面接やエントリーシートで強い印象を与えられなかったとしても、グループディスカッションでうまく立ち回れば、企業側からの注目を集めることもできます。まずは自分がどのような役割を得意とするのか、正しく把握することが大切です。
企業はグループディスカッションで何を見ている?受かる人の評価ポイントと共通点
企業によってチェックするポイントはさまざまですが、グループディスカッションでは主に、以下の5つが重視されます。
- 積極性
- 論理性
- 協調性
- 発想力
- 知識力
とくに協調性は、入社後の立ち回りやコミュニケーションの仕方をイメージさせる非常に大きな要素であり、グループディスカッションで受かる人の共通点として挙げられるものです。
グループディスカッションを導入するような大企業では、チームで動くことが多くなります。そのため、企業側はグループディスカッションでのやりとりを見て「一緒に働きたいと思えるか」「ビジネスの素養が高いか」を評価しています。
ただし企業によって、とくに重視する要素が違う場合があります。あらかじめ企業のサイトなどを確認し、どのような人材を求めているか把握しておくとよいでしょう。自分のアピールすべき強みや得意な役割が分からない場合は、自己分析をして探してみるのもおすすめです。
【評価ポイント①】積極性
意外に思えるかもしれませんが、チームのなかではしっかりと自分の意見を出すことが大切です。もちろん自分の意見ばかりを主張して押し通すのではなく「必要なシーンで自身の考えを正しく述べ、議論を活性化させる」ということです。
集団のなかでは、思った以上に「自分の意見を出しにくい空気」があります。そんな状況を積極的に打破してくれる人は、企業の規模に関わらず重宝されるでしょう。
発言が極端に少ない場合は「議論に参加していない」とみなされ、落ちる原因になることも。「聞き役」は非常に重要ですが、タイミングをみて積極的に発言をしましょう。
POINT!
ただし、議論の妨げになるような発言はNG。難しい場合は「そうですね」「私も同じ意見です」など相槌をうちつつ、自分の意見を言う機会を探しましょう。
【評価ポイント②】論理性
論理性(論理的思考能力、ロジカルシンキング)とは、物事を、筋道を立てて分かりやすく説明できる力のことです。論理的でない話し方は、情報が散らかりやすく、根拠や結論が曖昧で「結局何が言いたいか分からない」状態になることも。
スピーディーかつ簡潔に話せるスキルは誤解を生みにくく、グループディスカッションではもちろん、実際の仕事上においても高評価を受ける傾向にあります。論理的思考・ロジカルシンキングは鍛えることができるので、ぜひ今日から意識してみるのがおすすめですよ。
【評価ポイント③】協調性
グループディスカッションにおける協調性とは、チームメンバーとスムーズにコミュニケーションがとれているかはもちろん、チーム全体の意見を正しいゴールへ導けるかどうか、なども大切なチェックポイントです。
また、賛成か反対かなど自分の意見をはっきり主張できるかどうかも大切です。自身の意見を出しつつも、周りからも意見を引き出せるような立ち回りができるとgoodです。
反対意見を述べるときは「〇〇さんのおっしゃるとおりで、……。私の意見としては……。」など、他者への賛同と配慮を忘れないようにしましょう。
POINT!
ただし、自分の意見を主張しすぎるのはNG。グループのメンバー全員がまんべんなく発言できるよう、配慮できるとよいですね。
【評価ポイント④】発想力
新しいアイデアは、今まで企業になかった視点をもたらしてくれるため、とても重要です。グループディスカッション中にも、浮かんだアイデアは積極的に発言するとよいでしょう。
発想のコツは、経験や知識を増やし、それを組み合わせて考えることです。日ごろからイメージトレーニングをして、自分の引き出しを多く準備しておきましょう。
POINT!
ただし、論点から外れたり必要以上にアイデアを出しすぎたりすると、議論を混乱させる可能性があるため注意が必要です。
【評価ポイント⑤】知識力
一般常識や時事、ニュース、経済などの知識はひと通り把握し、自分の意見を言えるようにしておきましょう。とくに、受ける企業・業界に合わせた情報収集はマストです。
もちろん、根拠があいまいな情報を基にするのはNG。一次情報を確認したうえで「〇〇の調査では、〇〇といった結果も出ています」と議論の後押しをすると、納得してもらいやすいでしょう。
就活におけるグループディスカッションの流れと進め方
グループディスカッションの基本的な流れは以下の通りです。時間はおよそ30分~45分ほどで実施されることが多いです。
①自己紹介・役割分担決め(目安:2-3分)
簡単に自己紹介をし、それぞれの役割を決めましょう。まずは司会を決めてからほかの役割を決めると議論がスムーズになります。
◆司会・進行役(リーダー)
◆時間管理(タイムキーパー)
◆書記
◆発表者
②時間配分決定(目安:2-3分)
「いつまでに」「何を決めるのか」の大枠を決めましょう。いきなり議論やアイデア出しの時間に入らないよう注意してください。
③意見やアイデアを自由に出す時間(目安:15-20分)
メンバー全員参加で、なるだけ多くの意見やアイデアを出し合いましょう。「これが正解!」はないので、否定やマイナスな発言は控えましょう。
④意見やアイデアをまとめる時間(目安:5-6分)
結論を導くために意見やアイデアを取捨選択し、整理します。意見やアイデアをタイプ別にまとめるというような、工夫が必要です。
⑤結論を出して発表の準備(目安:5-6分)
グループとしてひとつの結論にし、発表の準備をします。他のグループや参加者にも伝わるような言葉や表現を検討しましょう。
⑥発表(目安:1-2分)
特に指定がなければ、およそ1分程度で短く簡潔に発表しましょう。自分たちのグループだけが長くならないよう、他のグループとのバランスを見ながら発表することも大切です。
グループディスカッションでよく出るテーマの種類と出題例
今回は、代表的なテーマの型4種類をご紹介します。グループディスカッションで取り上げられるテーマはさまざまですが、共通するコツは、始めに決まり事やルール、方向性を決めておく(定義づけをする)ことです。
【定義づけの例】テーマ:「売り上げを2倍にするには?」
① 「売上」の定義
・売上=売上高(Revenue):商品の販売価格 × 販売数量
・経常収益ではなく、あくまで販売による収入を指す
・対象とする売上は、既存商品の売上か?新規事業も含むか?
→ 例:「ここでは既存事業の年間売上高を基準とし、販売価格 × 販売数量で定義します」
② 「2倍にする」の定義
・現状比で200%に増加させる
・達成時期はいつか?短期(1年以内)か中長期(3〜5年)か
→ 例:「1年以内に現状の売上を2倍にするという短期目標で議論します」
③ 対象範囲の定義
・会社全体か、ある特定の商品・サービスか
・国内市場限定か、海外展開も含めるか
→ 例:「ここでは国内市場を対象に、主力商品の売上2倍化を目指します」
④ 手段の範囲
・値上げ・販売数量の増加・新規顧客の獲得・既存顧客のLTV向上など、どこまで手段として許容するか
・広告費などコスト増も許容するか
→ 例:「価格戦略・販促・チャネル拡大・商品改善などを含めて自由にアイデアを出します」
POINT!
テーマに関する理解が人によって曖昧だと、議論がまとまらず時間切れで終わってしまう可能性があるため注意しましょう。
【テーマタイプ①】課題解決型
提示された課題に対して、解決策を議論します。課題を確認したら、目標を設定し、現状分析しながら解決に向けて議論を進めます。
時事問題が取り上げられるケースもあります。「誰の立場」で具体的に「何を目的に」議論するのかをきっちり決め、仮説をベースにして議論するポイントを絞ることが重要です。
・売上を2倍にするには?
・会社の知名度をアップするには?
・経費削減方法 など
【テーマタイプ②】ディベート型
2つの異なる意見が向かい合う形式の議論になるため、白熱しすぎて結論までたどり着かない……ということがないように注意しましょう。
自分の意見を強く押し通すのではなく、お互いの意見や主張を聞き入れ、どちらを最終的な結論にするか決定します。
・仕事で大事なのはお金?やりがい?
・大企業と中小企業どちらで働くべき? など
【テーマタイプ③】自由討論型
明確な答えや選択肢が決まっていない抽象的なテーマを議論します。自由で幅広い意見が出るため、話が脱線しないよう注意が必要です。
・社会人にとって大切なものは?
・仕事をするうえで大事なものは? など
【テーマタイプ④】選択型
いくつかの選択肢の中から優先順位をつけ、ひとつの答えを導いていきます。複数の選択肢を比較検討しながら、メンバー全員が納得する結論を導きましょう。
・宇宙船で遭難したときにもっていく優先順位
・経営者と従業員どちらを大事にすべきか など
グループディスカッションにおける役割と向いている人
代表的な役割は以下の通りです。「どれが有利」はありません。それぞれの役割で求められる能力は異なるため、「自分はどれが得意そうか」をあらかじめイメージし、得意な役割を伸ばしてもOKです!
もし役割に自信がなければ、役割を担わない(役割なし)という選択肢も。その場合はアイデアを出したり、発言が少ない人へ話題を振ったりなど、積極的に発言しながら役割を担う人のサポートができれば評価アップにつながります。
司会・進行役(リーダー)
議論を進める役割です。自ら発言するだけでなく、周囲に意見を求めるなどして、全体の雰囲気を活性化することが求められます。
傾聴力がある人・リーダーシップに自信がある人
時間管理(タイムキーパー)
時間内に決めたことが実行できているかを管理します。時間の管理だけに気を取られず、自らも発信をするよう心がけましょう。
目標から逆算した行動が得意な人
書記
グループで出た意見をメモに残す役割です。ただメモするだけでなく、要点を見やすくまとめる、意見の共通点をみつけるなども重要です。
文章力がある人・全体俯瞰や状況把握に自信がある人
発表者
チームで出た意見を全体に発信します。「わかりやすい・論理的・聞き手が理解しやすい」話し方が大切です。また、話すトーンや声の大きさも意識する必要があります。
人前で話すことが苦痛ではない人・論理的思考ができる人
事前準備は念入りに!何度も繰り返し練習しよう
グループディスカッションは事前の対策がとても重要。いどむ前にやっておくべき準備や練習方法をご紹介します。
出題テーマを予想して情報収集を
先に案内した例をもとに、いくつかのテーマを用意します。日頃ニュースで目にするような社会課題や時事問題、志望業種や企業の出題傾向を調べると、業界研究にもつながり、選考の対策にもなります。
テーマを決めたらまずは、「自分一人でもゴールまで順序立てて考える」練習をしてみましょう。
自己紹介を準備しておく
「当日緊張して話せない」「時間をかけて話しすぎてしまった」とならないよう、要点だけ準備しておくと当日の進行がスムーズになります。名前・学校名・専攻して学んでいること・出身地、などが話せれば問題ありません。
仲間を集めて実践!オンラインでもOK
自分一人でももちろんOKですが、一緒に練習するメンバーをあつめて実践するとより効果的です。6~8名ほどの、真剣に議論してくれそうな仲間を集めましょう。友人、ゼミやサークルのメンバー、バイト仲間など関係性は自由です!
POINT!
近年はWebでのグループディスカッションも増えています。オンラインツールなども積極的に利用してみるとよいでしょう。
初めてのグループディスカッションで不安!よくある悩みと解決策
初めてのグループディスカッションはとくに、多くの人が不安を感じやすいものです。不安を解消するための、具体的な解決策を見ていきましょう。
自分の考えを発信することが苦手
自分の意見が間違っていたら恥ずかしい、人見知りで初対面の人と話せない……。このような場合、練習や経験を重ねましょう。グループディスカッションについての動画を見てイメージを掴むのもひとつの方法です。
友人と模擬グループディスカッションを行ったり、就活支援企業などが主催するセミナーに参加したりするのもおすすめですよ。
話題の進行についていけるか不安
課題の進行についていけないと感じるのは「内容やテーマに関して詳しくない」「議題のスピードについていけない」の2パターンに分かれます。自分の知らない分野で内容についていけない場合は、知ったかぶりなどはせずに分からない点を聞くようにしましょう。
議論のスピードについていけない場合は、議論の要点をメモすることで流れを把握しておきましょう。頻繁に発言できなくても、論点がずれてきていると感じたときの軌道修正役として活躍できることも。
意見がまとまらなかった場合
ディスカッションをしている間に論点がずれた方向へ流れてしまい、意見がまとまらなかったらどうしようと不安に感じる人も多いようです。
論点がずれてきているなと感じたら「それも重要な意見ですが、論点が少しずれていると感じます。〇〇について考えていきましょう!」と相手のことを否定することなく軌道修正すると、採用担当者からの評価にも繋がるでしょう。
落ちる人に共通するグループディスカッションでのNG行動
最後に、落ちる人に共通するグループディスカッションでのよくある失敗例を見ていきましょう。「やってはいけないこと=協調性のない行為」だと覚えておき、発言する前に一呼吸おいて考えてみることが大切です。
クラッシャー行為に注意
グループディスカッションにおけるクラッシャー行為とは、自己中心的で話し合いの進行を妨げ場を乱すことを指します。
クラッシャー行為は本人だけでなく、チーム全体の全体の評価を下げてしまいます。自分の意見は本当に正しいか客観的に見る、グループディスカッション後に自分の言動はクラッシャー行為になっていなかったか振り返るなど、常に意識しておくことが大切です。
過度な主張はマイナスになる可能性も
「絶対に通過したい!」「人と違う所をアピールしたい」など、強い思いを持っているとつい自己主張が強くなってしまいます。しかし、グループディスカッションの目的はテーマに対して結論を導き出すこと。プロセスと結果がうまくいかなければ、グループ全員が落ちる可能性もあります。
POINT!
グループディスカッションでは周りとのチームワークや協調性が大切な評価ポイント。グループメンバーはライバルではなく、より良い結果を出すための仲間だと理解しておきましょう。
「とにかく慣れる」で就活GDを乗り切ろう!
グループディスカッションに苦手意識を持っている人も多いかと思いますが、一番の対策はとにかく「練習を繰り返して慣れること」。自分が考えていることや意見は、口に出さないと相手に伝わりません。まずは怖がらず、自分の思いを口に出してみましょう。
そしてグループディスカッションの目的や評価のポイント、対策法などをしっかりと理解し、役割に合わせた立ち回りが自然にできるようになるまで練習するのがおすすめです。
日頃からの準備を万全に行えば、怖いものではありません。面接やエントリーシートに加えて、より多くの自分の魅力を企業に伝えていきましょう!
地元企業研究とスカウト就活を同時に進めよう!
「どの企業がグループディスカッションを導入しているのか知りたい」「企業研究も効率よく進めたい」という方には、熊本県に特化したスカウト型就活サイト【就活応縁くまもと(しゅーくま)】の活用もおすすめです。
しゅーくまでは、地元の企業から直接スカウトが届くほか、企業担当者とメッセージでやり取りできるため、選考情報を事前に入手したり、インターンやGDの傾向を聞いておくことも可能です。
「熊本で働きたい!」という気持ちをしっかり伝えながら、効率よく企業とつながり、GD対策と企業研究を同時に進めましょう!
