就職活動をする上で職種を考えておくことは大切です。しかしいざ就活を始めてみると、どんな職種があるのか、よくイメージがつかない方も多いのではないでしょうか。
今回は職種の中でも新卒に人気の高い正社員事務職についてご紹介します。
仕事内容、会社の提供するサービスによって種類が多岐にわたる事務職。その働き方と必要なスキル、メリットとデメリットについて解説します。
1. 新卒採用の「事務職」とは?
2. 「事務職」の主な種類
3. 新卒で事務職に就職するメリット
4. 新卒で事務職に就職するデメリット
5. 新卒で事務職に就職するのは難しい
6. 事務職に就職するために必要なスキル
7. 事務職を目指すならしっかりキャリアプランを考えましょう
8. スカウト採用におすすめ!就活応縁くまもと
新卒採用の「事務職」とは?
事務職は営業職や総合職をサポートする仕事です。昔から特に女性からの希望が多くなっており、新卒からも人気が高い職種となっています。
総合職ほど仕事内容が複雑ではなく、会社にもよりますが異動や転勤のないことが人気の理由です。しかし単純作業ばかりではなく、サポート業務が多いため就職する先の業務内容やサービスによって事務作業も異なります。
求人情報によく目を通しどのような仕事内容なのか調べておくことが大事です。
主な仕事内容
事務職の仕事は大きく分けて一般事務と専門事務の2つがあります。 一般事務は資料作成・ファイリング、電話対応、伝票処理、雑務など社内の幅広い業務を担うことが多いです。
専門事務は資格や専門知識が必要な業務に携わり、業種により広範囲にわたります。
「事務職」の主な種類
今回は、新卒の求人情報で見かけることの多い5種類の正社員事務職について解説します。
一般事務
社内のサポート業務を主に行う仕事です。パソコンを用いた資料作成、売り上げや顧客などのデータ入力、資料の配送作業、備品管理など幅広い業務内容となっています。
また電話対応、取り次ぎ、メール送信、来客応対などお客様や取引先との窓口となる場合もあります。
業種や会社によって仕事の幅は大きく異なりますので、気になる就業先がある場合は事前に情報を確認するとよいでしょう。
営業事務
営業担当を支援する業務が営業事務の仕事です。見積書や請求書、納品書などの作成、営業担当が使うプレゼンテーション資料を作ることもあります。
そのため新卒で正社員を希望する場合はWordやExcelなどパソコンスキルはもちろんのこと、PowerPointも使えることが望ましいです。
営業担当とコミュニケーションを密にとり、最善でスピーディーな対応が求められます。会社によっては一般事務に含まれることもあります。
貿易事務
輸入・輸出に伴う手続きをするのが貿易事務です。輸入出するためには税関に申告が必要になります。貿易事務はその時に手続きする業務に携わり、また商品保管のための倉庫手配や配送手配なども行います。新卒で採用されるには貿易実務に関する専門知識や英語のスキルがあると有利です。
経理事務
経理事務は会社のお金を管理する仕事に携わります。
社内の現金や預貯金の把握、入金、支払い、社員への給与計算などお金の流れに気を配るため、簿記の知識が必要です。
会社のお金を扱うので責任感が強く、計算が得意な人が向いています。
医療事務
病院での事務に携わるのが医療事務です。
来院した人への対応や受付、医療費の計算や診療報酬を請求したりする会計などの業務があります。資格がなくても勤務できますが、新卒で正社員採用されるには「診療報酬請求事務能力認定試験」を取得しておくと有利になるでしょう。
新卒で事務職に就職するメリット
新卒で事務職に就職すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。新卒で事務職に就職するメリットは2点あります。順番に見ていきましょう。
ワークライフバランス(WLB)がとりやすい
決まった作業をすることが多い事務職は、他の職種に比べ残業が少なくなっています。
休日も固定で決まっており、プライベートの予定が立てやすいです。また営業職のように急な呼び出しもないため、休日の予定変更が少ない職種となっています。
このような理由からプライベートを充実したい人や家庭と仕事のバランスを大切にしたい方にはワークライフバランスがとりやすいでしょう。
デスクワークのため身体的負担が少ない
社内のサポート業務である事務職は、パソコンを使うデスクワークがほとんどです。そのため体への負担が他の職種より軽く、冷暖房のきいた室内で快適に仕事ができます。
また他の職種と比べると好きなときにトイレに行ったり、お茶を飲んだりしやすい環境です。
新卒で事務職に就職するデメリット
新卒で事務職に就職するメリットがある一方で、就活では事前に知っておいた方がよいデメリットが2点あります。順番に見ていきましょう。
年収が上がりづらい
事務職は総合職や営業職に比べると給与が固定され、経験年数を重ねても年収が上がりづらい職種です。他の社員が働きやすいようにサポートする作業が多いため、営業職のように成果がわかりにくく給与に反映しづらくなっています。
同じ作業の繰り返しでやりがいを感じづらい
データ入力や決まったフォーマットを使用した作業など、ルーティンワークが多い傾向にあります。
大きなプロジェクトを動かすような仕事よりも日々同じ仕事を淡々と行う業務が多いので、飽きてしまう可能性があります。そのため仕事に対するやりがいを感じにくくなるかもしれません。
しかしサポートがメインの事務職であっても、受け身で仕事をまつのではなく「どうしたら他の人の業務がしやすくなるか」「より生産性の上がる方法はないか」など常に頭におきながら積極的に動くことが大事になってきます。
新卒で事務職に就職するのは難しい
インターネットで検索すると「事務職 新卒 やめておけ」「事務職 新卒 難しい」など否定的な単語が並びます。その理由はなんでしょうか。次から解説していきます。
求人の人気が高く競争が激しい
事務職は昔から人気が高い職種です。
専門性がなく未経験でも携わりやすいのが事務職。一定数いれば足りる職種のため、空きが少なく、産休・育休を終えて戻ってくる社員も多くなっています。
そのため少ない求人に多くの希望者が集まりやすくなります。
新卒より中途・派遣の採用が優遇されやすい
未経験の新卒を正社員採用するより、経験のある中途・派遣の採用をしている会社もあります。事務職は新卒だけでなく中途や派遣でも人気のある職種です。
そのため一から教える必要のない経験者を採用したがる傾向があります。
求人数が少ない
コストカットにより人件費を減らしているため求人数が少なくなっています。
特に事務作業はAI技術やクラウドサービスなどにより人の手からテクノロジーに置き換わってきています。この流れはますます加速し、事務職の求人は今後も減りつづけるとみられるでしょう。
事務職に就職するために必要なスキル
新卒では難しいとされる正社員事務職ですが、それでもスキルを持っておくことで就活に有利に働きます。事務職以外でも就活や実務でも使える重要なものですので、チェックしておきましょう。
PCスキル
デスクワークが中心の事務職では、必須のスキルです。パソコンの基本操作だけではなくオフィス系ソフトと呼ばれる「Word」「Excel」「Power Point」の操作もおさえておく必要があります。また作業をスムーズに行うためタッチタイピングができるとよりよいです。
作業効率・スピード力
事務職は自分のペースだけでなく他の社員に合わせるスピーディーな対応が求められます。またミスが少なく早く正確に仕事をする能力が必要です。
効率を考えた生産性の高い動きが事務職には求められます。
事務系の資格
事務職に就くにあたってあるとよい資格は、「マイクロソフトスペシャリスト(MOS)」「秘書検定」「簿記検定」の3つです。とくに簿記検定は学生でも取りくみやすく、現場で役に立つ2級取得がおすすめになります。
事務職を目指すならしっかりキャリアプランを考えましょう
今回は事務職について職種と新卒で就職するメリット・デメリットをご紹介してきました。
ワークライフバランスがとりやすく人気の高い事務職ですが、仕事は今後ますますAI技術に置き換わっていき求人は減っていくでしょう。
どうしても新卒で正社員事務職を希望する人は、必要なスキルを身につけ、より有利に就活にのぞみましょう。また、一般職として求人が出ている企業もあるので、幅広く情報をチェックしましょう。
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