新卒の皆さんは「総合職」と「一般職」の正社員の2種類の求人情報を見ることがありますね。総合職と一般職だと自分はどちらに応募したらいいの?」と疑問を持つこともあるでしょう。この記事では、就活を始めてから「総合職」や「一般職」について詳しく知りたい方のために、それぞれの働き方、キャリア、給与について解説しています!
2.「総合職」ならではのメリットと注意点
3.「総合職」と「一般職」で迷ったらどっちを選ぶ?
4.総合職に向いている人の特徴
5. まとめ
6. スカウト採用におすすめ!就活応縁くまもと
「総合職」とはどんな職種?
総合職とは、企業の中で責任の重い業務を担っている人たちが就く職種です。また、総合職には大きく分けると「事務系総合職」と「技術系総合職」の2種類があります。事務系総合職は、管理(人事、総務、経理、法務など)や企画、営業などの業務を行います。一方で技術系総合職は、研究、開発、設計、生産・品質管理など製品の生産や関連するサービスの携わる業務を行います。
「総合職」は将来の管理職・幹部候補!
総合職は、将来的に会社を背負うことを期待されるような幹部候補でもあります。仕事内容は多種多様ですが、総合的な判断や決定を下す場面が多く、1つの業務を長期間担当するというよりは、多くの場合ではジョブローテーションでさまざまな部署を異動し、転勤が多いのが特徴的です。配属方法や異動スパンは企業ごとに異なります。数年ごとに異動させて、複数の職種を経験させることもあれば、社員の適性に応じて異動頻度や年数を決定するところもあります。特定の部署で高い成果を発揮した場合には、長期間その職種を任せられることもあります。
「一般職」とは何が違うの?
一般職は、幹部候補である総合職のサポート業務の役割を担う職種です。幹部候補の総合職とは期待される役割が異なるため、給与、昇進、働き方、採用、男女比の面で違いがあります。
給与・待遇
総合職の方が給与(基本給)を高めに設定されていることが多く、一般職の給与は総合職の8~9割程度に抑えられています。勤続年数に応じた昇給についても総合職の方が増えやすく、住宅などの手当や営業のインセンティブ、役職者手当などもなどもつくことから、一般職との給与の差は長く働けば働くほど広がっていきます。
キャリアアップ・昇進
総合職は最初から幹部候補として期待される職種であることから、サポート的役割の一般職と比べると出世しやすい職種です。総合職の場合は、会社の利益につながるような責任ある仕事を入社時から任せられることが多いため、一般職と比べると成果が見えやすく、頑張った分だけ評価されます。また、総合職としてどこの会社でも通用するようなスキルをつけると、転職時にも有利な条件で採用される可能性も高くなります!
働き方
総合職は将来的にはマネジメント的な役割を求められるため、幅広い職種や部署を異動します。成果や責任が重要視されるため、残業や時には休日出勤も求められることもあり、長時間労働になりやすく、ハードだと感じられる場面も多いでしょう。対して一般職は内勤で総合職の社員のサポート業務として定型的な事務作業を担うことが多いです。正確性やサポートが重視される役割のため、責任や判断力が問われることは少ないでしょう。
採用・選考方法
総合職と一般職では採用時に見られるポイントが異なります。総合職の場合は将来的に社員を引っ張ることが期待されるということもあり、企業理念とマッチするかどうかやコミュニケーション能力、リーダーシップなどの素質や価値観が重視されやすいです。一方で一般職の場合は、黒子に徹して会社の事業に貢献できる素質や作業の正確性、真面目さなどが評価されます。また、総合職と一般職の採用では、総合職→一般職の順番で採用スケジュールを定めている企業も多いです。両方を同時に併願できない企業もあるため、事前に募集要項や採用スケジュールをしっかり確認しておきましょう!
男女比
(出典:厚生労働省「令和4年度雇用均等基本調査」より作成)
一般的には、総合職も一般職のどちらの職種も性別問わずに就くことは可能ですが、実態として男性は総合職に就く人が多く、女性は一般職に就く傾向があります。厚生労働省のデータによると、正社員の男性は約49%と大半が総合職として就職しますが、正社員の女性の総合職は約36%にとどまり、一般職に就く女性は44.8%と半数近くにのぼります。総合職は将来の幹部候補として幅広い仕事を任せられることも多く、昇給・昇進もスピードがはやく、将来的には会社を率いていくポジションになりますが、異動や転勤も多く長時間労働になる傾向もあるため、結婚や出産とのバランスを取りづらいというイメージを持つ人が多いです。一方で一般職の場合は、サポート業務が中心でワークライフバランスもとりやすいことから「子どもがいても仕事を続けやすそう!」というイメージを持たれやすいことから女性が志望することが多い職種となっています。
「総合職」ならではのメリットと注意点
スキルアップや昇給の可能性
一番のメリットは、社会人としてのスキルアップと大きな昇給の可能性です。
営業職などの、責任が重く、また個人やチームの成果が重視される仕事は高評価を得る機会が多く、高い評価を得られればその分給与(昇給)や
賞与に反映されやすくなります。責任の重い仕事はその分自分の経験になり、スキルがどんどんついていき、キャリアも開けていきます。
転職する際なども有利になるでしょう。
一方、一般職は勤務地や仕事内容が限定されることや、定型的な業務が多くなるため、評価のポイントが少なく、給与アップに反映される機会も少なくなります。任される仕事の範囲も限定的なため、身に着けられるスキルにも限りがあります。
近年の傾向
かつての日本企業では雇用は男女別に行われており、女性は一括して事務系の仕事(今でいう一般職)を選択せざるを得ませんでした。
逆に男性も本人が希望するしないを問わず、男性だからという理由で負担の大きい仕事を任されていました。
時代が変わり現代、1986年の男女雇用機会均等法の施行から、働き方について個人の希望を尊重する考え方へとシフトしてきました。
性別にかかわらず、個人の能力や希望に応じて均等な機会を与えることを企業側に求められるようになったのです。
こうした背景から生まれた制度の一つが「総合職」「一般職」の区分でした。
ですが、現在の新卒採用では、一般職を募集する企業が少なくなっています。
IT技術の発達で一般職の仕事が効率化され業務量が減ったことや、非正規である派遣社員を即戦力として雇用し、
一般職の業務を任せるようになったことが理由です。
そうなると、いずれは一般職と総合職に採用区分を分ける制度は廃止されることも予想されています。
今後、新卒採用は総合職の一本化になる可能性もあるのです。
「総合職」と「一般職」で迷ったらどっちを選ぶ?
ここまで紹介してきたように、総合職と一般職では仕事の中身や特徴のほか、キャリアアップの仕方に大きな違いがあることがわかります。
これから就職活動をして社会へ出ようとしている皆さんは、どちらを選ぶのが正解か迷うこともあるでしょう。
そのような場合は以下の点を見直して自分に合ったキャリアを見極めてみましょう!
企業ごとに職種による違いを分析してみよう!
総合職と一般職を区別する基準は企業ごとに違います。応募する際には必ず各企業の募集要項をくまなくチェックして職種による違いを確認しましょう!
先ほどから紹介しているように、総合職と一般職では仕事の裁量や責任などが異なるため、社内での昇給・昇進の難易度は2つの職種では異なっていることも多いでしょう。勤続年数、資格取得、社内での昇進試験など昇進のための要件を企業研究の際に目を通すことが重要です。また、比較的ワークライフバランスがとりやすいというイメージがある一般職であっても企業の体質によっては長時間労働を強いられるケースもあります。企業全体の雰囲気や体質については、インターンシップに参加してみたり実際に働いているOBに話を聞いたりすることで、より効果的に情報収集ができるでしょう。
キャリアプランを考える
新卒の就職活動では、10年後や20年後に自分はどのようになっていたいのか、どんな仕事で成果を出したいのか、プライベートの生活とのバランスはどのくらい取りたいのかといったイメージを描くことが重要です。
総合職と一般職を選ぶ際にも、キャリアプランは重要です。例えば、「なるべく早く出世してバリバリと活躍したい」という希望や「年収を増やして充実感を得たい」といった希望を持っている場合は幹部候補として採用される総合職を選択すると良いでしょう。一方で、「コツコツと地道に仕事をしながら、プライベートの時間も確保したい」ということや、「人をサポートすることが好き」という場合は一般職を選択する方が良いでしょう。
総合職に向いている人の特徴
新卒で就職活動をしていると、「総合職と一般職のどちらに向いているの?」と疑問に思う人も多いでしょう。以下では、どのような人が総合職に向いているのかという適性について紹介します。
チャレンジ精神が強い人
総合職に向いている人の特徴として、チャレンジ精神が強いという点が挙げられます。総合職は仕事の幅が広く、責任の伴うような大きな仕事に手を挙げればチャレンジできる職種です。また、さまざまな業務に幅広くチャレンジ職種でもあるため、複数のスキルを身につけたいという人にも向いています。
キャリアアップして高収入を目指したい人
総合職は、成果や実績が目に見えやすく評価されやすいため、キャリアアップも見込める職種です。自分の仕事を正当に評価されたい、出世したいという人に向いています。また、成果や実績と比例して給与も上がりやすいため、高年収を目指したい人にも向いているでしょう。
セルフマネジメント能力に長けている人
総合職は、大規模で責任を伴う仕事をする職種であるため、セルフマネジメント能力があることも総合職を目指す人には重要な素質です。将来管理職を目指すことも視野に入れている場合は、メンバーの管理や指導をする能力のみならず、自分の目標達成へのアクション、タスク管理、モチベーションの維持などのセルフマネジメント能力が不可欠です。常にゴールから逆算してスケジュールを立てることができ、「やるべきこと」と「やらないこと」を上手に選び取り、柔軟な判断を下せる人には向いているでしょう。
まとめ
今回は新卒の皆さんが就活をする際に目にする総合職という職種の特徴や一般職との違い、総合職に向いている人の特徴について紹介してきました。
また企業ごとにもそれぞれの職種の区別は異なり、企業の雰囲気や考え方の影響も受けることから、企業研究をすることも重要です。
従来、女性は一般職に就職する方が良いと考える人も多かったですが、近年では出産後もバリバリ活躍したい人や管理職に登用される女性も増えてきていることから、女性の総合職も増えてきています。このような背景から、一般職と総合職の区別をやめたり一般職という職種の採用を廃止したりする企業も出てきています。新卒の皆さんは、5年後や10年後の人生プランを考えながら、どのような働き方で働くのか、仕事にどのくらい重点を置くのかということをよく考えて職種を選ぶことをおすすめします。
スカウト採用におすすめ!「就活応縁くまもと」
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就活応縁くまもと
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