面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることがよくあります。「特にありません」と応えてしまってはもったいない!応募者から企業に対して行う逆質問は、効果的に活用することで、自身のアピールや熱意を伝えるチャンスに変わります。そこで今回は、面接官が逆質問をする理由も交えて、自己PRに繋げる方法や、「やる気」をアピールする方法をご紹介します。
2. 逆質問の際に押さえるべきポイント
3.【面接のフェーズ別】逆質問で重視されること
4. アピールポイント別!逆質問の具体例
5. なるべく避けた方がいい逆質問
6. 事前準備をして逆質問をチャンスにしよう
7. スカウト採用におすすめ!就活応縁くまもと
面接で逆質問が求められる理由
面接官が逆質問をする理由は大きく分けて4つあります。
- 入社を想定した場合の不安を解消してもらうため
- コミュニケーション能力を確かめるため
- 自社への志望度を測るため
- 自社へのカルチャーフィットを測るため
入社を想定した場合の不安を解消してもらうため
面接の逆質問は、学生の疑問点、不明点を解決するために行われます。
企業の公式サイトや就活情報サイトだけでは、企業に関する情報を十分に得られないこともあるでしょう。
そのため、コミュニケーションをとれる面接の場で、学生が質問できる機会を設ける目的もあります。
コミュニケーション能力を確かめるため
逆質問は、学生のコミュニケーション能力や思考力を知る方法としても行われます。
通常面接では、学生は面接官から聞かれたことに対して答えていくものですが、逆質問では学生自身が質問を行うことになります。
これにより、「うまくコミュニケーションがとれるのか」「聞きたいことや自分の考えをわかりやすく表現できるか」が判断しています。
自社への志望度を測るため
学生が企業や業務に対してどれくらい関心を抱いているかを把握するために、逆質問をすることも考えられます。
面接官は、学生の質問内容から、志望度や業務に対する熱意を知ろうとしているでしょう。
企業への興味・関心に基づく具体的な質問ができれば、「業界研究や企業研究を入念に行っており、志望度が高い」とアピールすることも可能です。
自社へのカルチャーフィットを測るため
逆質問から、学生が企業の文化や環境に合うかを判断する目的もあります。
逆質問をすることによって学生の意欲や人柄を知り、「自社でどんな活躍ができるか」「内定辞退や早期退職の可能性はないか」などを読み取っています。
学生としても、面接官からの回答次第で入社後のミスマッチを防ぐことにつながったり、就活の軸と照らし合わせたりできるため、逆質問は双方にとってメリットがあるといえます。
逆質問は、最終面接だけでなく、一次面接や二次面接などでも行われる可能性があります。聞きたいことがあるときはスムーズに質問できるよう、準備しておくことが大切です。
逆質問の際に押さえるべきポイント
逆質問をする際、知っておきたい基本のポイントを紹介します。
POINT!
自分が知りたいことを質問する
自己PRに繋げる
言葉遣いに気をつける
入社後を想定した質問をする
適度な数の質問をする
自分が知りたいことを質問する
逆質問は、基本的に企業について自分が知りたいと思うことで構いません。
ありがちなもので構わないので、質問の内容を応募企業にあわせて深掘りし、興味・関心を示しましょう。
自己PRに繋げる
逆質問は、質問の仕方次第で効果的にアピールすることも可能です。
自己PRが足りなかったと感じた場合は、例えば「御社で活躍するためには、特にどういった分野を勉強すべきでしょうか?」のように入社の意欲と共に向上心をアピールすることもできます。
言葉遣いに気をつける
いくら良い質問の内容を用意できても、言葉遣いや言い回しによって、合否に影響がでてしまうこともありえます。
敬語の使い方や言い回し、質問内容を再度確認して、面接中は謙虚に務めましょう。
入社後を想定した質問をする
逆質問では、皆さんが入社後に働いている姿を採用担当者にイメージしてもらえるような内容を盛り込むと良いでしょう。
例えば、「自分には●●のような強みがあると自負していますが、御社のどのような業務に活かせますか?」、「今から入社後までに学んでおくべきことはありますか?」などです。
入社後を想定した逆質問にすることで、自己PRをすることができ、入社意欲の高さのアピールにつながります。
適度な数の質問をする
面接時間は通常30分程度と限られているため、逆質問の数が多すぎることは好印象ではありません。決められた時間内で上手におさめるということも社会人として重要なスキルです。
逆質問の数には明確なルールはありませんが、2~3個程度を目安に用意しておくのが良いです。採用担当者は質問への対応が終わると「他にはありませんか?」と尋ねてきますが、常識的な範囲として2~3個に絞りましょう。
【面接のフェーズ別】逆質問で重視されること
面接は一次のみの場合もありますが、会社によっては一次・二次、そして最終面接まで行われることもあります。それぞれのフェーズで面接官となる人のポジションも異なり、適切な逆質問の内容も変わっていきます。
そこでフェーズごとの逆質問のポイントを解説します。
一次面接の逆質問で重視されるポイント
一次や二次の面接の多くは、人事や現場の社員が面接官として出席します。
この場では、できるだけ、現場の雰囲気や働き方について逆質問をするのがいいでしょう。採用担当の場合は、キャリアパスや会社の制度を聞くのもいいかと思います。
特に、一次面接は採用担当がおこなう場合が多いので、人事制度や福利厚生などについて、例えば社員のキャリアパスに関係することを聞くこともできます。
また、結婚・出産・育児などのライフステージごとの、休暇制度や働き方の多様性に力を入れている企業は多く、そのようなユニークな制度について逆質問をすると話がはずむ可能性もあります。
二次面接の逆質問で重視されるポイント
二次面接では現場の社員が出席することが多くあり、現場での業務について話を聞くことができます。
現場社員の会社の中での個人的な経験や意見を問うのも場合によっては可能です。「〇〇のときのエピソードを教えてください」「新入社員との仕事の中でもっとも大変だと感じていることはどのようなことでしょうか」などと聞いてみてはいかがでしょうか。
また、現場で活躍するために、今のうちに学んでおいたほうがいいことなども質問してみてもよいでしょう。
最終面接の逆質問で重視されるポイント
社長や役員は会社全体のビジョンや業界の見通しなどは把握しているため、業務の細かい内容より、もっと視座の高い逆質問のほうが合っています。
今後のビジョンや、会社の強み、課題、求めている人材など、自分が業界や会社について事前に勉強した中で知りたくなったことも、質問内容としては適しています。
ただし、ビジョンなどの話題では、自身が考えていることを添えることがありますが、そこで持論を長く話し過ぎて、質問内容がよく分からなくなることは避けるように注意します。適度な長さにまとめ、ポイントを絞った質問を心がけてください。
相手はその業界のプロ中のプロです。あまりにも稚拙な逆質問や持論は避けましょう。あらかじめ、HPなどの社長インタビューなどにもしっかりと目を通して質問するように心がけてください。
場合によってはまだ企業が外には出せない情報にかかわる質問である可能性があります。「差し支えなければ」という一言で配慮を見せられると好印象です。
アピールポイント別!逆質問の具体例
逆質問の具体的な質問例をご紹介します。そのままこれらの質問を面接で活用できますが、自己PRになるような質問になるよう、皆さんご自身の具体的な事例も盛り込みながら活用すると良いでしょう。
意欲をアピールする際の質問例
・将来的には人を率いていけるようなポジションで活躍したいと考えています。御社で昇進するためにはどのような能力が求められますか?
・御社で活躍されている方には、何か特別な共通点はありますか?
・御社の●●という経営理念に共感したのですが、御社ではその理念を実現するために取り組んでいる具体的な活動などはありますか?
長所をアピールする際の質問例
・●●という資格を学生時代に取得しましたが、御社の仕事では活用することはできますでしょうか?
・私は学生時代から人と交流する場に顔を出すのが好きです。御社に入社後も部署を超えた繋がりを大事にしたいと思っていますが、御社では他部署とも交流ができる場は設けられていますか?
・私はアルバイト先の売り上げの向上に真摯に向き合ってきました。御社ではどのようにノルマを設定しているのでしょうか?
その他の質問例
・一般的な1日の仕事の流れを教えていただけますでしょうか?
・社員に将来的に求められている資質や理想像などがあれば教えていただけますでしょうか?
・今後予定されている新たな事業などあれば教えていただけますでしょうか?
なるべく避けた方がいい逆質問
- 逆質問に「特にありません」と答える
- 給与や待遇についての質問
- ホームページに掲載されている内容
- すでに採用担当者から説明があった内容
- 採用担当者にはわからない内容
- Yes/Noで答えられる質問は避ける
- 漠然とした質問は避ける
逆質問の時間があった場合は必ず質問したいですが、何でも聞いていいわけではありません。場合によっては避けたほうがいい質問もあります。面接に臨む前に確認しておきましょう。
逆質問に「特にありません」と答える
貴重な質問の機会に対して「特にありません」と答えてしまうと、入社への意欲ややる気が感じられず印象は良くありません。
逆質問をされたら必ず質問をし、興味や関心を積極的にアピールしましょう。その場で思いつかないという事態に備えるためにも、5つを目安にいくつかの質問を準備しておきましょう。
給与や待遇についての質問
給与や待遇についての質問は避けた方が無難です。
逆質問のタイミングで給与や待遇を聞いてしまうと、会社のビジョンへの共感ではなく、お金や福利厚生を重視する印象を持たれてしまうこともあり得ます。
HPに掲載されている内容
事前に調べればわかる内容や、すでに募集要項に書かれているものを質問するのは避けましょう。
もし質問をする場合は、「募集要項には英語レベルがビジネスレベルと書かれていますが、実際に海外とのやり取りはどの程度発生するのでしょうか?」のように、しっかり前提知識があるというアピールをした上で、深堀りして聞いていくと良いでしょう。
すでに採用担当者から説明があった内容
すでに採用担当者が話をした内容を再び質問するのも印象が良くありません。
しかし、面接中の内容を深堀りして質問することは効果的です。例えば「先ほど仕事内容について、○○ということがありましたが、具体的にどういった業務になるのでしょうか。」といったように質問する方法です。
採用担当者にはわからない内容
例えば社長や役員が採用担当者となる最終面接の場合、今後の会社の方向性はわかりますが、現場の仕事内容について細かくはわからないこともあるかもしれません。
また人事担当者が実際の現場の雰囲気について詳しく説明するのも難しいものです。
採用担当者が返答できない質問をしてしまうと、相手に合わせた質問ができないと思われてしまうため注意しておきましょう。
Yes/Noで答えられる質問は避ける
「Yes/No(はい/いいえ)」で終わってしまう質問はなるべく避けましょう。
面接官は逆質問の中で、応募者のコミュニケーション能力も観察しています。なるべく相手の話を引き出せるように工夫した質問をするのが大切です。
漠然とした質問は避ける
「どのような社風ですか?」「どうしたら活躍できますか?」といったポイントの絞れていない漠然とした質問は、とりとめがなく答えにくいことも多いです。
こうした逆質問をしてしまうと、面接官にコミュニケーションを取りづらい、もしくは自主的に考える能力がないなどの悪いイメ ージを与える可能性もあります。
「私は御社は○○のような社風だと理解しているのですが」など自分の考えを加え、できるだけポイントを絞った逆質問をするように心がけましょう。
事前準備をして逆質問をチャンスにしよう
逆質問を上手く乗り切るコツは、「事前準備」にあります。HPや募集要項を見て企業についてよく調べ、自分の伝えたいメッセージを明確にした上で、複数の質問を用意しておきましょう。
スムーズに逆質問をすることができたとしても、適切なリアクションを返せないと効果が半減してしまいます。面接官が答えてくれている間は相づちをうつなどして聞く姿勢を示すように心がけましょう。
逆質問に対する返答を聞いたあと、返答に対してさらに深掘りした返答ができると、自分のことをより印象づけることができます。
上手く深掘りする返答が思いつかなかったとしても、「入社後がイメージできました」「ますます御社で働きたいと感じました」といったように、ポジティブな感想やお礼を伝えると、面接官に好印象を与えることができます。
逆質問をうまく活用すれば、良い印象を残したり、企業理解を更に深めたりすることができます。効果的な逆質問で、面接官の記憶に残るアピールにつなげましょう。
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