就活準備を始めるにあたり、まず「自己分析」から取り組むことが重要と言われています。 しかし「自己分析って何?」「自己分析のやり方がわからない」と悩んでいる方もいるかもしれません。この記事では自己分析の具体的なやり方、役立つツール紹介や、自己PRや志望動機の書き方までわかりやすく解説します!
自己分析とは?
自己分析は、自分自身でこれまでの経験や考え方を振り返って整理し、なりたい将来像を理解することです。
自分の強み、弱み、スキル、価値観、目標、性格、興味などを深く理解して自分自身を客観的に評価することができます。就活において、自己分析は非常に重要なプロセスです。
自己分析の目的
自己分析は、面接やエントリーシートの準備のためだけに必要なものではありません。
自己分析は就職活動を成功させるための大事な基盤となります。その目的を2つ紹介します。
①就活の軸をつくる
自己分析をすることで、自分の強み、価値観、キャリアゴールなどを理解し、どのような職種や企業が自分に合うかを把握します。約4,000社ほどある日本国内の新卒採用を行なっている民間企業の中から取捨選択するには、自分がどのような方向性で企業を探すのか、という就活の軸をまず明確にしておくことが重要です。
この軸を決めることに役立つのが自己分析です。まだ、「やりたいこと」が明確になっていない場合は、「やりたくないこと」から明確にすることも良いかもしれません。
②自分を知る
自分の性格、感情、価値観、信念などを深く理解することで、自分自身を客観的に見つめ、行動や意思決定に関する洞察を得ることができます。自分自身のことを言語化しておくと、「私はこういう人間です」と事実や根拠も一緒に伝えることができます。
そしてより明確に分かりやすく伝えることにつながり、説得力も増します。また、自己分析を通して、自分が大切にしていることや価値観に気づけば、自己アピール力の向上や適切な職種や企業の選択に役立ちます。
自己分析のメリット
自己分析を通して自分の性格や特徴を客観的に知ることで、自分に合う企業や向いている仕事を効率的に探すことができます。
自己分析は就職活動を成功させる土台となり、自分自身を効果的にプロモーションし、適切な企業を見つけることにつながります。
自己分析の注意点
自己分析をする時は、何点かの注意が必要です。特に気をつけるポイントは3つです。
1回だけでなく違和感を覚えたら行う
自己分析は始めに一度行ったら終わりではありません。定期的に実践し、特に違和感を覚えたら再度やってみるのがいいでしょう。
特に書類選考や面接で落ちてしまったときは、自己分析のやり直しのチャンスです。次につながる大事な機会と捉えて、再度取り組んでみましょう。
思い込みに縛られない
自分自身を思い込みで判断しても、その自己分析が正しいとは限らないことに注意が必要です。
自己分析をするプロセスを1つ1つしっかりと段階的に取り組み、過去の体験や現在の経験を深く振り返りましょう。そうすることで先入観に囚われることなく自分の強みがわかってきます。
企業の求める人物像に合わせた自己分析をしない
選考を通過したいがために、自分自身を企業に合わせないようにしましょう。たとえそのまま内定をもらえても、働きだしたら会社と合わずに苦労してしまう可能性があります。
就活は内定を得ることが目的ではなく、入社して自分らしく働くことが目的であり手段です。自己分析をしっかりと行い、応募先とのミスマッチを防ぎましょう。
自己分析の手軽な方法5つ
自己分析の簡単な5つのやり方をご紹介します。
1. 自分史
自分史とは「自分の歴史」のことです。自分がこれまで生きてきた中で、何をしてきたのか、どんなことを考えてきたのかといった項目を書き出して「自分史」を作ります。
これによって客観的に自分を見つめ直し、自分の強みや弱みが再認識できます。
こんな人にオススメ!
- これまでの人生で具体的な出来事があまり思い浮かばない
- 自分のことを人に話すことが苦手
2. マインドマップ
マインドマップは思考を具現化するための手法のことで、自分の頭の中にある思考を蜘蛛の巣状に広げて「地図」のようなものを作ります。マインドマップを作ることで、普段自分が「何を考え」「何を大切にして」「どんな原理で行動しているのか」といったことを、より明確にすることができます。
こんな人にオススメ!
- 自分の思考を整理したい
- 文章で表現するのが苦手
3. ジョハリの窓
「自分ではそんなつもりはなかったのに、他者から誤解されてしまった」「自分の意図することが思うように伝わっていない」といったことはありませんか?
ジョハリの窓は、コミュニケーションと相互理解の改善を促進し、自己認識を高めるツールです。自分と他人の視点を組み合わせることで、自身を再発見し他者との円滑なコミュニケーションを模索するのに役立ちます。
こんな人にオススメ!
- 自分のことを正しく理解できているか不安
- 他人から自分の印象について意外なことを指摘されたことがある
4. ライフラインチャート・モチベーショングラフ
過去の出来事や気持ちを可視化するツールです。成功体験や失敗体験に点数をつけてグラフ化し、「なぜモチベーションが上がったのか?」「なぜ、そう感じたのか?」といったことを分析できます。それにより自分が楽しめる仕事や熱中できる仕事を見つけるのに有効にはたらきます。
こんな人にオススメ!
- これまでの学生生活が平凡だったと感じている
5. 「WHY」で掘り下げる
自己分析の基本になるのは、自分のこれまでの人生に対して「なぜ?」を繰り返すこと。自分の人生の中で、印象に残っている経験や、自分にとって大きな意思決定をした場面(例えば「頑張った」「楽しかった」「大変だった」と思うこと)を1つテーマにして、その時の気持ちを「なぜ?」「何のために?」「何を得た?」と深掘りしていくと、自分の価値観が見えてきます。
自己分析に活用できる無料ツール
このほかにも、無料で診断できる自己分析ツールの活用もおすすめです。
就活応縁くまもとには、日常の行動や考えに関する質問に答えると自分の性格の強みや弱み、向いている職業がわかる、「ビックファイブ」という無料の性格分析ツールがあります。
60問ほどの質問に回答していくと、すぐに診断レポートを見ることができます。「ビッグファイブ」から分かる特性は、本人の今までの環境要因や努力によって獲得されたものが見えてきます。就職活動における自己分析に”ビッグファイブ理論”を活用してみてはいかがでしょうか?
自己分析から自己PRや志望動機を作成してみよう
自己分析は、自己PRや志望動機の材料を集める土台となります。自己分析のプロセスを通じて、具体的なアピールポイントや志望動機を整理しやすくしましょう。
自己PRの作成
自己PRは自己紹介文で、自分の特徴や価値を簡潔に伝えるものです。以下のステップを参考に自己PRを作成します。
STEP①:要約
自分自身を要約する一文を考えます。自分を簡潔に紹介する文を書きましょう。
STEP②:強みのアピール
自己分析で特定した強みやスキルをアピールします。実例や実績を加えると説得力が増します。
STEP③:興味や趣味
自分の興味や趣味に触れ、個人的な面を加えましょう。これにより人間性の理解に役立ちます。
STEP④:目標
現在の職業目標や将来のキャリアゴールを述べます。志向性やモチベーションを示します。
志望動機の作成
志望動機は、なぜその職種や企業に興味を持っているのか、その理由を説明するものです。以下のステップに従って、志望動機を整理します。
STEP①:調査
企業や職種について詳しく調査し、その特徴や価値観を理解します。企業のウェブサイト、報道、社員の声などを参考にします。
STEP②:関連性
自己分析の結果や過去の経験を基に、なぜその職種や企業が自分に適しているかを考えます。自分の強みやスキルがどのように生かされるのかを表現します。
STEP③:共感
企業の使命や文化に共感するポイントに注目します。企業に対して共感した価値観や目標をアピールするとより強い志望動機になるでしょう。
STEP④:将来のビジョン
なぜその職種や企業で働くことが将来のキャリア目標に合致しているかを伝えます。将来のビジョンを明らかにすることで、長期的な関心につなげます。
自己PRや志望動機を書いたら、何度も読んで練習し、友人や家族、キャリアアドバイザーからフィードバックを受けましょう。フィードバックを受けて改善を加えることが大切です。また、自己PRや志望動機を面接やエントリーシートで使用する際、具体的な実例や事例を用意しておくことが重要です。経験や実績を通じてアピールポイントを裏付けましょう。
以上の手順に従って、自己分析から自己PRと志望動機をしっかりと整理し、自己アピールを効果的に伝える準備をすることが就職活動で成功するために役立ちます。
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